2016年5月23日20:07
ワイズキー・インターナショナル・ホールディング・リミテッドは、このほどモバイル/接続機器向け組み込みセキュリティソリューションを提供するインサイドセキュアから、モノのインターネット(IoT)のための集積回路ソリューションと半導体事業を買収する意向であると発表した。
取引の対象範囲は、製品、技術、顧客との契約、特定特許の移転となる。具体的には、IoT市場向けのセキュアな集積回路の開発・販売に関連する資産のほか、研究開発、販売、マーケティング、サポートに携わる全チームの移転となっている。買収するインサイドセキュアのIoT、偽造防止、ブランド保護、EMV決済カード、セキュアなアクセスを対象とする事業は、2015年に見積もり売上高(未監査)3360億米ドルとなっている。
ワイズキーは取引完了時に、現金対価として200万スイスフランを支払い、ワイズキーのクラスB株式に転換可能なコンバーチブルノート1100万スイスフラン相当を発行する。コンバーチブルノートの満期は9カ月、クーポンレートは2%で、2カ月の売却禁止期間後は、インサイドセキュアの選択により、自由に取引可能なワイズキーのクラスB株式に転換できる。ワイズキーはコンバーチブルノートを現金で買い戻す権利を有し、インサイドセキュアはコンバーチブルノートの元本金の最大30%を現金で要求できる。
株式および資産の購入契約は、フランスにあるインサイドセキュアの労使協議会との慣例的な情報入手・協議のプロセスの完了をもって締結される見通しで、さらに慣習的な契約締結と取引完了条件にしたがう。買収契約の締結と取引完了は、2016年第3四半期なる見通しだ。