2016年10月9日9:00
米国のメガバンクは日本と同様、スモールビジネスへの融資はあまり積極的ではない。2008年のリーマンショック以降、そのトレンドは続いている。
よって、フィンテック分野ではキャベッジやオンデックなど、スモールビジネス融資を専業にするオルタナティブレンディングが台頭した。
マーチャントの取扱高をベースにしたトランザクションレンディングも盛んで、アマゾンやペイパル、スクエアなどが残高を伸ばしている。
そんな中、メガバンクの一角を占めるチェイスが中堅企業向けの融資で話題を呼んでいる。米国東南部で積極的に融資を拡大しているのだ。この部隊を率いるのは元GEキャピタルのヘッド。
年商2,000万ドルから5億ドルの中堅企業がターゲットだ。ミドルマーケットと呼ばれるこの市場は年率46%と成長率が高い。景気が回復するにつれ、このセグメントの伸びが回復している。
融資目標は107億ドル。収益は3.51億ドルに達した。収益目標は10億ドルである。中堅企業はスモールビジネスに比べリスクが少ないが、競争は厳しい。