2017年2月3日13:51
デジタルガレージ(DG)は、 ブロックチェーン関連技術の開発を手がけるBlockstream Corp.と、ブロックチェーン技術を活用した次世代プラットフォームの共同開発や、日本市場向けのプロダクト開発について基本合意した。
Blockstream社は、ビットコインそのものの開発を手がけてきたエンジニアが所属し、ブロックチェーンをさまざまな用途で利用するための開発を行っている。DGは2016年2月に投資子会社を通じ、Blockstream社に出資している。
今回の基本合意に基づきDGは、2016年7月にカカクコム、クレディセゾンと共同で設立したオープンイノベーション型の研究開発組織「DG Lab」において、ブロックチェーン技術を用いたプロダクト開発を行う。 今後DG Labは、 Blockstream社が開発したブロックチェーンの拡張技術である「サイドチェーン」を利用し、日本市場に向けた新たなプロダクトを開発する。
具体的には、他の重点カテゴリである「AI」や「セキュリティ」等の技術も組み合わせた展開を行う。新たなプロダクトは、①クレジットカード等のポイントや、 電子マネー・プリペイド等のバリュー、 仮想通貨などの「リアルタイム交換システム」、②地域経済の活性化において、 最も重要である域内小売への定量的送客マーケティング機能や、 消費者のメリットを重視した「地域マネーシステム」、③金融商品等の契約及びその執行を自動化する「スマートコントラクトシステム」――となる。
同合意に基づき、DG LabのブロックチェーンのエンジニアチームをBlockstream社の拠点であるサンフランシスコに派遣し、数カ月にわたりBlockstream社のエンジニアと、 「Elements」と呼ぶオープンソースのブロックチェーン基盤の共同研究開発を実施する。 すでにDG Labは、これらの試作版の開発に一部着手しており、最新のブロックチェーン技術の動向を常に見据えながら、こうした技術の事業化に向けた実用的なプロダクト開発を推進する準備を整えているそうだ。