2017年6月6日8:59
ペイメントのソフトウェアを提供する企業であるHPSは、世界5大陸85カ国で事業を展開。世界の350の金融機関、プロセッサーなどに対し、電子決済ソリューションを提供している。同社ではモバイル決済に対応したトークン化のソフトウェアも提供しており、世界の主要なサービスで使われているという。
決済の入り口から出口まで決済機能をサポート
信頼できるトークン化プラットフォームを世界中で提供
HPSの「PowerCARDソフトウェア」は、決済の入り口から出口まで、主要なバックオフィス決済機能をサポートしている。クレジット、デビット、プリペイド、ロイヤリティプログラムといったサービスを、さまざまなチャネル(ATM、POS、インターネット、モバイル)を通して提供可能だ。現在、北米、アフリカ、アジアなどでサービスを展開している。
HPS ヘッド・オブ・マーケティング Sebastien Slim氏は、「イシュイング、アクワイアリング、スイッチングと、すべてに対応したソフトウェアサービスを提供していることが強みです」と説明する。
NFCモバイルペイメントに関しても世界中でサービスを提供。2015年5月にはジェムアルト(Gemalto)と提携を発表。世界中でトークン化に対応したモバイル決済プラットフォームをペイメントサービスプロバイダに提供している。
HPSはトークナイゼーション、ジェムアルトはモバイルプロビジョニングで強みを持つ。同提携により、ジェムアルトのモバイル技術と、HPSのトークン化のソフトウェアを組み合わせることで、より信頼できるトークン化プラットフォームをさまざまなプレイヤーに提供できるようになったそうだ。
すべての種類のハンドセットセキュリティアプローチに対応
世界中でサービスを提供するGemaltoと提携で導入が加速
ジェムアルトの「Allynisトラステッド・サービス・ハブ(TSH)」では、「SIM型」「eSE型」「microSD型」「HCE型」「TEE(Trusted Execution Environment)型」など、さまざまなモバイル決済プラットフォームの方式に対応しているが、今回のHPSとの提携により、すべての種類のハンドセットセキュリティアプローチに対応した認定トークンサービスを提供可能だ。
また、ジェムアルトは世界中でサービスを提供しており、各地域に強いローカルプレイヤーとの関係も深い。これにより、世界中でHPSのトークン化のソフトウェアを間接的に提供することが可能となった。
世界のクライアントは約60
日本で得た経験をフランスなどで活かす
Slim氏は「世界のクライアントは日本を含めて約60あります。弊社では、20年間にわたり培ってきた決済分野での経験があり、優れたサービスを提供可能です。たとえば、NFCモバイルペイメントでは、日本で得た経験を活かして、フランスでサービスを提供する予定です」と笑顔で語った。
※取材は2017年5月1日、2日にUAE ドバイで開催された「Seamless Middle East2017」のHPSブースにて。