2017年6月28日9:00
ペイパルは6月20日、PayPalやVenmo送金の銀行口座受取りをスピードアップすると発表した。米国銀行大手がスタートするモバイル送金サービスZelleやApple Pay送金に対抗するためである。
PayPal送金がはじまったのは今から20年前の1998年。その時は「Beam Money」光速送金をうたっていた。PayPal内の口座へは即時に送金されるのだが、銀行口座へその資金を移動するには時間がかかっていた。それを今回解消する。
新サービスは、大手行の場合、数分で口座へ送金。中小銀行の場合は30分ほどかかるが、通常1営業日かかっていたものが大幅に短縮される。このスピード送金サービスを利用するためには、VisaやMastercardのデビットカードを紐つける必要がある。
通常の送金手数料は無料だが、スピード送金の手数料は1回金につき0.25ドル。競合のSquare Cashは1%である。サービスインは数週間から数カ月後になる模様。対象は米国のPayPal利用者だ。