バリューデザイン、韓国のカフェチェーン「COFFEE BAY」にハウス電子マネーサービスを導入

2017年8月9日8:35

今後、韓国のハウスプリペイドにおけるリーディングカンパニーを目指す

バリューデザインは、韓国でカフェチェーンを展開するCOFFEE BAYに、2017年4月13日から「バリューカードASPサービス」を提供したと発表した。同サービスではプラスチックカードに加え、アプリでの決済に対応した。バリューデザインでは、韓国市場において、カフェや飲食のフランチャイズチェーンへの営業を強化しており、日本(店舗数)同様にリーディングカンパニーを目指している。

COFFEE BAYではハウス電子マネーとアプリ活用により顧客囲い込みを強化

COFFEE BAYは、韓国17都市、451店舗を展開しており、韓国でトップ10に入る規模を誇る。COFFEE BAYでは、電子マネー機能付きのポイントカード、およびモバイルアプリの両方を展開。同サービスでは、入会時は「ファミリー」だが、初回入金で「シルバー」、決済回数30回以上で「ゴールド」、決済50回以上で「VIP」と、1年間の利用に応じて会員ランクがアップする。また、友人にモバイル経由でギフトを贈ることも可能だ。また、ポイントは10個貯まるとコーヒーが1杯無料となる。

COFFEE BAYが電子マネー付きポイントカードシステムを導入した理由は、顧客の維持、囲い込みだ。事前チャージや電子マネーによる決済、ポイントサービス、顧客のランク付けなどにより、顧客リピート率をアップさせていきたいそうだ。また、「お客様のビッグデータを活用したマーケティングをしたいという要望をいただいています。電子マネー機能によりお客様を増やし、クーポンなどにより送客することでより利用を促していく予定です」とバリューデザイン 営業本部 韓国総括事業部長 朴 珍珪(パク ジンギュ)氏は話す。COFFEE BAYでは、会員の属性、来店回数の状況などのデータを把握できるため、マーケティング展開をより図りやすくなる。さらに、将来的には事前に商品を注文し、指定した時間に商品を受け取る「事前注文・決済サービス」も計画している。

バリューデザイン 営業本部 韓国総括事業部長 朴 珍珪(パク ジンギュ)氏

サービス開始後は、モバイルの入会者の伸びの方が高いという。カードの場合は、利用者がカードを購入する必要があり、その情報をベースにモバイルと紐付ける形となるが、モバイルは登録すればそのまま電子マネー機能付きのポイントカードとして利用可能だ。

モバイルを活用したプリペイド市場が大きく成長する可能性も

なお、韓国ではクレジットカードの決済が浸透しており、カフェチェーンでの決済など、比較的少額の支払いでも利用されている。COFFEE BAYのハウス電子マネーへのチャージではクレジットカードからのチャージにも対応しているため、リピーターにはハウス電子マネー機能を積極的に利用してもらいたい考えだ。COFFEE BAYでは、会員数5万人、会員1人あたり毎月2~3万ウォンの利用を目指している。

COFFEE BAYではモバイルアプリを積極的に訴求

 

なお、COFFEE BAY へのサービス導入においては、DAEYOUPAYと連携した。同社は決済VAN会社出身のスタッフが運営しており、韓国のフランチャイズ企業との接点も深い。今後もコーヒーチェーンをはじめ、チキンやピザチェーンといった飲食など、フランチャイズ店舗への営業を協力して行っていくそうだ。

韓国では、汎用的な交通乗車券の非接触カードは普及しているが、一部の店舗を除いて、クローズドなサーバー管理型のプリペイドカードはこれまで広がってこなかった。そんな中、韓国人はスマホを使ったサービスに日本以上に慣れ親しんでいるとも言われており、近年はモバイルアプリでのメンバーシップカードが登場。スターバックスやTOM N TOMS COFFEEなどではスマートフォンによるプリペイドサービスが展開されており、「プリペイドカードを導入する店舗はカフェを中心にここ1~2年で増えてきました」と朴氏は説明する。韓国では、カフェの文化が根付いており、出勤前やお昼休みなどでコーヒーを楽しむことが多いことから、メンバーズカードやプリペイドカードとの親和性は高いという。

「プリペイドの認識が徐々に高まっていること、アプリを活用したインハウスのサービスが広がっているため、韓国でプリペイドカードの利用が大きく伸びる可能性は十分にあります」(朴氏)

韓国は重要な市場の1つとして、今後も展開を強化

なお、韓国ではVAN業者がプリペイドカードの営業を行うほか、プリペイドサービスを展開するベンチャーの競合も複数登場している。

韓国での決済手数料については、クレジットカードが2.5~3%だが、プリペイドカードの場合、それよりも低く抑えることができるという。ただ、モバイルを活用したサービスの場合、アプリの開発や付随するサービスの開発が必要となるため、それよりも高くなるケースもあるそうだ。

バリューデザインは、日本に加え、中国、シンガポール、タイ、フィリピンなどの地域でプリペイドサービスを展開しているが、韓国も重要な市場の1つとして、今後も営業を強化する方針だ。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

現金とキャッシュレスの売上をリアルタイムに確認可能なIoTプラットフォーム「IoT Cube」/Pay BOX(飛天ジャパン)

BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)
電子マネー、クレジット、QRコード、共通ポイント、ハウスプリペイドなど、43サービスをご提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP