2017年11月2日7:45
コストコホールセールジャパンは、オリエントコーポレーション(オリコ)およびMastercardと提携し、「コストコグローバルカード」を導入すると発表した。事前募集は2017年11月1日から開始したが、同日にはコストコ川崎倉庫店において、記者説明会を開催した。
コストコで1.5%、Mastercard加盟店で1.0%のキャッシュバックリワード付与
発行を開始する「コストコグローバルカード」の発行会社はオリコ、国際ブランドはMastercardとなる。年会費は初年度無料で、当該年度に1回でも利用されれば翌年の年会費は無料だ(次年度以降通常1,250円〈税抜〉)。また、家族カードの発行も可能で、ETCカードの発行も無料となる。
「コストコグローバルカード」の魅力は還元率の高さだという。年会費無料でありながら、日本国内のコストコ倉庫店およびガスステーションでカードを利用するとキャッシュバックリワードが1.5%付与されることに加え、世界中のMastercard加盟店でも1.0%のキャッシュバックリワード(ポイント)が貯まる。
会員が1月1日から12月31日の1年間で累積したポイントは、上限額なく翌年2月にキャッシュバックリワードとして還元される。キャッシュバックリワードは、クレジットカード本体に搭載の磁気データとして付与され、1リワード=1円として国内のコストコで現金同様に利用可能だ。説明会では、「コストコの会員にとって最強のクレジットカード」と発表された。
メインカードとして利用してもらうため、海外旅行傷害保険(最高2,000万円)、国内旅行傷害保険(最高1,000万円)を付帯するなど、補償内容も充実させている。
会員特典として、カードの2017年11月30日までにカード入会の事前登録された人限定で、「オリコトラベルクーポン2,000円分」をプレゼント。また、同日までにカード入会の事前登録した人限定で、「コストコ商品クーポン2,000円相当」をプレゼントするそうだ。
Mastercardのカードがコストコで使える唯一のカードに
コストコでは、会員へのメール配信で新カードを案内するとともに、12月から倉庫店舗やオンラインでの告知を開始。2018年1月以降、順次カードが発行され、自宅に郵送される。これに伴い、アメリカン・エキスプレスのカード利用は2018年1月末で終了となる予定で、「Mastercardブランドのカードがコストコで使える唯一のカードになる」とした。
コストコは、アメリカ、カナダ、メキシコ、イギリス、韓国、台湾、オーストラリア、スペイン、アイスランド、フランスおよび日本を含めた11カ国・地域に740以上の倉庫店を運営している。国内では、26倉庫店と10のガスステーションを展開している。現在、9,030万人以上の会員が登録している世界最大の卸売業者となるそうだ。
3社が協力して高スペックのカードができた記念すべき日に
コストコホールセールジャパン 代表取締役日本支社長 ケン テリオ氏は、「コストコの日本の会員数は500万人。新しい還元率で効果のあるカードだと思います」と語った。また、将来的な流れとして、現在はクレジットカードにキャッシュバックリワードの機能が付いているが、会員証としての機能も加えることを想定している。カードに会員の写真と会員番号を搭載し、より利便性の高い商品になるように進化を遂げていきたいとした。
オリエントコーポレーション 代表取締役社長 河野雅明氏は、「コストコとは2000年以来提携しており、日本においてのビジネス展開のお手伝いをしていますが、長い3社の信頼関係のもとに高スペックのカードができた記念すべき日です。会員の皆さんにとっての使い勝手のよい、メリットのある商品開発ができました」と成果を語った。
なお、オリコでは「コストコオリコマスターカード」をすでに発行しており、50万人の有効会員数を有しているが、同カードも継続して利用可能だ。オリコでは、既存のカードは0.5%で汎用ポイントだが、「コストコグローバルカード」はキャッシュバックリワードの付与が大きな違いとなっているとした。