2018年1月4日22:07
ジェムアルトは、同社が開発したICチップによる認証と非接触認証の両方に対応するデュアルインターフェイス生体認証対応EMV決済カードが、キプロス銀行に採用されたと発表した。
同カードはPINコードに代わって指紋認証を本人確認に用いており、カードユーザーが指紋を決済端末上のセンサーで読み取らせると、スキャンされた指紋データがカード本体に格納ずみの指紋データと照合されるもの。生体認証決済カードは決済端末から電力供給されるためバッテリーは不要で、バッテリー寿命の心配がないほか、実行できるトランザクションの件数にも上限はないそうだ。また、キプロス銀行ですでに導入されている非生体認証の決済端末との互換性もあるという。
同カードは、生体データが常にエンドユーザーの管理下に置かれるべきという考え方に則っているという。キプロス銀行の顧客は、同行の店舗で、同ソリューション用に設計したジェムアルトのタブレットを用いて利用登録手続きを短時間で済ませることが可能だ。
また、プライバシー保護のため、生体情報の登録とカード有効化手続き中は、無線通信は使用しない。さらに、利用登録手続きで取り込まれた指紋データは、カード本体のみに格納されるそうだ。