2018年2月18日9:00
中国でチャットアプリといえば、WeChat。現在9億人を超える日次稼働利用者がいる。毎日WeChatで飛び交うメッセージ数は380億件になるというからすごい。
WeChatは2011年サービス開始以来、中国政府と緊密な関係にある。中国政府から助成金を受けているのだ。その関係から、政府職員はユーザーの会話を検閲・監視している。
中国でWeChatがメッセージアプリを独占しているのは、政府の支援を受けているからである。2009年にFacebookを締め出し、2015年には韓国のLineをブロック、2017年にはWhatsAppを禁止している。
そのWeChatが、さらに政府の大きな役割を担おうとしている。中国政府の電子IDシステムとWeChatを統合するという計画が進行中だ。
中国各地で発行しているIDカードの代わりに、WeChatはバーチャルIDカードを発行する。すでにWeChatは本人登録を義務づけているため、物理的なIDカードの代用として使える。