2018年5月7日9:00
モバイルにアプリをダウンロードしてもらうのはむずかしい。それが決済アプリであればなおさらだ。
VisaやMastercardは独自アプリを放棄し、ひとつのボタンに複数のブランドを統合すると発表した。
これまでVisaはVisa Checkout、MastercardはMasterpassを推進している。これにAmexやDiscoverも参加を表明した。
目的は、オンラインショッピングをシンプルにし、利用者のクリック数を減らすこと。本当の狙いは、国際ブランド連合でPayPalに対抗することである。
Masterpassは2012年、Visa Checkoutは2014年にスタートしたが、利用者が伸び悩んでいた。モバイルでは圧倒的にPayPalが強い。
米国でPayPalを受け付けているマーチャントの比率は58%。Visa Checkoutは26%、Masterpassは16%しかない。ボタンをひとつにすることで、利用が増えるのだろうか。ボタンの掛け違えにならないことをのぞむ。