2010年11月05日14:09
商店街振興組合原宿表参道欅会(欅会)とジェーシービー(JCB)は11月5日、原宿・表参道エリアにおける銀聯カード取り扱い店舗の拡大に向け、各店舗への端末機導入などの加盟店業務において提携することに合意したと発表した。欅会に加入する約800店舗の希望に応じて銀聯カード取り扱い環境の整備を進め、2011年1月からJCBのネットワークを経由した銀聯カードの取り扱いを開始する。
欅会は、中国の若者にも人気のエリア「原宿・表参道」のさらなる活性化を目的に、中国人観光客の誘致活動に取り組んでいる。その中で、銀聯カード取り扱い環境の整備を重要な施策として捉え、経済産業省の補助金活用などにより、2011年3月までに300店舗への導入を見込んでいる。
JCBは、9月に中国銀聯(China UnionPay Co.,Ltd)と日本国内における銀聯カードの加盟店業務について契約を締結し、2011年1月の取り扱い開始に向け、加盟店などへの案内を開始している。加盟店は、JCBと契約することで、「JCBカード」と合わせて「銀聯カード」の取り扱いが可能となる。欅会以外には、京都府内の商店街の決済インフラを統括する合同会社KICS(旧きょうと情報カードシステム)とも銀聯カード導入についてに合意している。JCBでは2014年3月末までに、銀聯カード導入加盟店数4万店を目標としている。
JCBと中国銀聯は、2003年に中国におけるJCBカードの加盟店業務に関して提携した。2005年には、日本国内のJCB提携金融機関のATMでの銀聯カードの日本円引き出しサービス開始している。今回の、日本国内における銀聯カードの加盟店業務は、両社の提携関係拡大の一環として開始するものである。
なお、銀聯カード取引に利用する端末機及びネットワークなどのインフラは、関連子会社である日本カードネットワークと協力して構築する。