2010年11月09日8:30
「ポイントサービスの現在」~クレディセゾン(1)
無期限にポイントが貯まるだけではなく、交換にも力を入れる
「永久不滅ポイント」をセゾン・UCカード会員以外にも開放
クレジットカード会社ではショッピングなどの利用額に応じたポイント制度を導入しているが、その中でもクレディセゾンの「永久不滅ポイント」は、わかりやすいネーミングと無期限にポイントが貯められるユニークなサービスとなっている。9月1日からはセゾンカード、UCカードを持っていなくても16歳以上なら誰でも永久不滅ポイントを貯めることができる取り組みを開始するなど、革新的な新サービスを次々に打ち出している。
認知度は8割を超える
交換率は10%を切る
クレディセゾンでは2002年にクレジットカードの利用で貯めることができるポイントの有効期限を無期限にしたサービスを開始した。当時は「セゾンドリーム」という名称だったが、サービスの特徴をよりダイレクトに伝わるように翌年から「永久不滅ポイント」に名称を変更した。同社では“永久不滅”というわかりやすいネーミングを活かし、テレビコマーシャルやブランド広告を大々的に展開。2007年12月からは、同社発行のUCカード会員のポイントも永久不滅ポイントに一本化した。
「現在8割以上の認知を得られるようになりました。当社にとっては他のカード会社との差別化の目玉となっています」(クレディセゾン カード事業部 マーケティング部長 磯部泰之氏)
永久不滅ポイントの還元率は1,000円で1ポイント。貯まったポイントは200ポイントから多彩な交換アイテムに交換できる。同社では昨年まで目標とする交換アイテムを目指し、ポイントを貯めてもらうという考えでサービスを展開してきた。その結果、ポイントの交換率は10%を切っていたそうだ。今年の春からは、ポイントを貯めてもらうだけではなく、「貯めたポイントを利用してもらう」ための施策を強化している。