2010年11月30日9:00
米大手小売流通のターゲットはカード部門の利益が急上昇したと発表した。第3四半期の利益は前年同期比2倍強となっている。
要因は延滞・貸倒の減少と、残高の減少。平残に対する貸倒率は280ベーシスポイント減少し、10.9%になった。10%を超える貸倒率は異常値だが、着実に減らしている。
残高の継続的減少は、不良債権引当を減少させ、将来のリスク削減に貢献している。第3四半期末の引当金は22.5%減の7.75億ドルだった。
ターゲットでは2010年4月から国際ブランドつきクレジットカードの発行をやめ、ハウス型のクレジットカードやデビットカードにシフトしている。
ハウスカードへのシフトで不良債権を減らし、顧客ロイヤルティが高くパフォーマンスのよいポートフォリオへのシフトが着実に進んでいるようだ。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。