2020年5月18日10:30
ナウキャスト、およびジェーシービー(JCB)は匿名加工されたJCBのクレジットカードの取引データを活用して、現金も含むすべての消費動向を捉える国内消費動向指数「JCB消費NOW」を提供している。両社では、5月15日にJCB消費NOWの4月後半(4月16日~4月30日)、4月全体(4月1日~4月30日)の速報値の一部を公開した。また、現在ナウキャストとJCBでは、新型コロナが消費に与える影響をより詳しく分析するため「参考系列」データを算出しており、1月後半の新型コロナウイルス感染症拡大前に比べて足元の消費がどう変化しているかも併せて公開した。
同速報値では、「総合消費指数」は、1月後半比-33.3%と、4月前半の1月後半比(-29.2%)からさらに悪化した。
「サービス総合」は、1月後半比-51.0%と4月前半の1月後半比(-43.6%)よりも下げ幅が拡大。連休頭を含む4月後半も、「外食(-71.9%)」、「旅行(-95.2%)」、「交通(-54.8%)」、「娯楽(-72.1%)」、「宿泊(-93.0%)」といった”レジャー消費“は一段と悪化している。一方で、「電気・ガス・熱供給・水道(+35.3%)」や「コンテンツ配信(+23.7%)」は大幅に増加している。
「小売(財)総合」は、1月後半比-10.4%と低調が続いている。ミクロ分類別では、百貨店含む「各種商品小売業(-21.3%)」や「織物・衣服・身の回り品小売業(-33.8%)」はさらに悪化。家電を含む「機械器具小売業(+18.1%)」、「EC(+24.2%)」は伸びを拡大。「スーパー(+22.8%)」、「酒屋(+14.3%)」は引き続き好調だが、「コンビニエンスストア(-27.9%)」は低調となっている。
「業種別消費指数<小売(財)>」の「EC」の項目別では、ECモールなどの「EC:各種商品小売業(+15.7%)」が引き続き好調だ。「EC:織物・衣服・身の回り品小売業(+33.6%)」、「EC:飲食料品小売業(+56.3%)」などの専門ECの伸びも目立ち、家電を含む「EC:機械器具小売(+75.4%)」は4月前半(+36.7%)から2倍近く増加している。
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ペイメントナビ編集部
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