ゲートレス入退やマスク対応レジレス決済などを本社ビルにて実証へ(NEC)

2020年7月14日18:00

NEC(日本電気)は、2020年7月13日から、New Normal(ニューノーマル)時代の新しい働き方をデジタルトランスフォーメーション(DX)の力で実現するデジタルオフィスのプロジェクトを始動したと発表した。今回、新たな取り組みとして、New Normal時代に求められるオフィスの在り方を見据え、生体認証や映像解析などのICTを活用し、ゲートレス入退システムやマスク対応レジレス店舗などのさまざまなシステム実証をNEC本社ビル内で開始した。

左からマスク対応レジレス決済(社内売店)、顔認証を活用した自動販売機(NEC)

NECでは、グループ社員約10万人を対象に、従来よりリモート環境での働き方を実現するDigital Work Placeの社内基盤を構築するとともに、DXの開発実績・ノウハウを生かし、企業・組織のデジタルシフトを加速する製品・サービスの提供を進めている。今回の実証は、生体認証による共通のDigital IDでさまざまなシステムをつなぎ、社員や利用者に対して安全かつ快適なサービスを実現する認証基盤を活用しており、New Normal時代に対応したオフィス環境の評価・検証を行う。

NEC Digital IDゲートレスエントランス/NEC Digital ID入退場ゲート(ショールーム入口/正面玄関入口)では、顔認証用カメラやサーマルカメラを活用した2種類の入退管理ソリューションを導入している。NEC Digital IDゲートレスエントランスは、マスクを着用した状態でも複数の人を同時に検出・照合し、入場ゲートや警備員によるセキュリティチェックで立ち止まることなく本人確認が可能だ。さらに、通行者の体表面温度を自動測定しており、感染症対策も同時に行うこともできる。これにより、オープンな雰囲気をつくりたいオフィスや施設のエントランス等で安全性と運用の効率性を両立した入退管理を実現する。また、NEC Digital ID入退場ゲートは、物理的なフラッパーゲートの設置や既存のセキュリティ環境との連携など、より厳格な入退管理の仕組みを実現するそうだ。

なお、両ソリューションともにプライバシーに配慮し、社員個人の情報を守る仕組みとして幾何学アバターを採用している。認証時に氏名や社員番号などを表示せずに個々の社員に割り振られた幾何学模様を表示することで、自身が正しく認証されていることを本人のみ知ることが可能だ。

マスク対応レジレス決済(社内売店)は、店舗内に設置したカメラや映像認識技術などを組み合わせ、レジを通さず手に取った商品を自動で決済可能なレジレス型店舗システムとなる。マスク着用時でも顔認証で本人を照合可能なため、感染症対策としての安全性とスムーズな購買体験の両立を実現するとしている。

NEC Digital ID決済POS(社内売店)は、パターン認証と顔認証の2要素認証により、POS端末など既存の店舗システムともシームレスに連携し、簡易かつセキュアに決済が可能だ。今回の実証では、マスク着用時における本人確認や、給料天引きやクレジットカード支払いの2つの決済方法にも対応している。

NEC マスク着用検知(通路)は、歩行者のマスク着用の有無を人物検知カメラで自動的に判定し、未着用の場合は本人に対してその場でアラート通知を行う。これにより、人が集まりやすい場所や厳重な安全管理が求められるイベントなどでのマスク着用の徹底を実現するそうだ。

NEC 居場所お知らせガイド(業務エリア)は、映像解析技術を活用し、指定した社員の作業場所をスマートフォンなどからフロアマップ上でリアルタイムに把握することが可能だ。また、フロア全体の混雑状況なども一目で分かるため、フリーアドレスにおける利便性・生産性向上を実現するとしている。

NEC 混雑状況可視化(食堂、エレベーターホールなど)は、食堂やエレベーターホールなどの混雑状況を映像解析技術で可視化し、自席のPCなどからリアルタイムで人数や混雑度などの状況を確認することができる。これにより、混雑分散による待ち時間の短縮や密状態の回避を実現する。

顔認証を活用したロッカー、自動販売機、自動ドア、複合機、共有PC利用システム(業務エリアなど)は、本人の同意のもと事前に登録した顔データに基づき、さまざまなシーンで顔認証を活用したタッチレスによる効率化を実現する。具体的には、鍵を持たずに荷物の一時保管が可能なNEC Digital IDロッカーや、安全かつスムーズなキャッシュレス決済が可能なDigital ID自動販売機を新たに導入している。また業務用のフロアでは、顔を向けるだけで厳格なエリア入場管理を行う顔認証自動ドアや、パスワード入力や社員証を用いることなく利用可能な顔認証複合機・共有PCを設置している。

NEC Digital ID ゲストウェルカムサイネージ(会議室エリア)は、ICTを活用した利用者へのおもてなしとして、来訪時の顔認証によるお出迎えメッセージ(お名前、会議室情報など)の表示機能や、ちょっとした空き時間に楽しめる笑顔測定を活用した写真撮影の機能などを組み合わせたサイネージシステムを設置している。

なお、利用者の来訪時に面会予定の社員のスマートフォンにリアルタイムで通知されるため、スムーズな案内が可能となる。また、氏名・顔写真・所属部署などの社員情報をデジタル化し、スマートフォンを用いてタッチレスで社員と利用者との名刺管理が可能なオンライン名刺管理ソリューションも開発し、社員と利用者との安全かつスムーズな対面によるコミュニケーションを実現する。

NECは、これらの実証の成果・ノウハウを踏まえ、2020年度内を目途に順次各ソリューションの提供を開始する。

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