2020年8月7日15:52
凸版印刷子会社のおかぴファーマシーシステムは、2020年7月1日に自社運営薬局「とどくすり薬局」を新たに開局した。さらに、2020年8月7日より処方せん薬を「とどくすり薬局」から最短当日に宅配する「とどくすりEXPRESS(エクスプレス)」を提供開始。また、患者が薬代と医療費を一括で支払いできる医療機関向けサービス「とどくすり電話診療サポート」も同日より提供開始した。
凸版印刷とおかぴファーマシーは、2020年2月28日以降、厚生労働省より複数回出された事務連絡を受け、服薬指導から処方せん薬の受け取りまでを在宅で可能にする処方せん薬宅配サービス「とどくすりβ版」を2020年3月30日より提供している。しかし従来のとどくすりでは、宅配という性質上、申し込みから手元に届くまで数日かかる点や、とどくすりの利用を患者が希望しても、医療機関側での負荷増を要因に利用しづらい課題があった。
この課題を解決するべく、自社運営薬局から処方せん薬を最短当日に宅配する「とどくすりEXPRESS」と、とどくすりの利用を希望する患者が薬代と医療費を一括で支払いできる医療機関向けサービス「とどくすり電話診療サポート」を提供開始。さらに、患者の声を直接聞き、サービスの向上を目指すべく、自社運営薬局「とどくすり薬局」を開局した。
「とどくすりEXPRESS」のサービスでは、医療機関で診察を受けた後に、患者が「とどくすりEXPRESS」のサイトから申し込むことで、処方せん薬が「とどくすり薬局」から自宅へ最短当日に届く。当初は、「とどくすり薬局」周辺地域に限定(台東区全域と千代田区、中央区、墨田区の一部)してサービスを提供し、今後サービスエリアを拡大予定だ。
電話・オンライン診療に対応する医療機関は全体の15%程度であり、とどくすりの利用を希望しても患者が電話診療を受けられる医療機関が身近にないという課題がある。そこで、「とどくすり電話診療サポート」では、専用のツールやアプリを導入することなく決済サービスを利用でき、医療費の回収リスクを減らすことで、医療機関が電話診療を始めやすくした。これにより、患者はとどくすり利用時に薬代だけでなく、医療費も一括で支払う事が可能だ。
さらに、決済サービス同様、専用ツールやアプリを導入することなく医療機関ごとに専用の予約フォームをWeb上で提供。これにより、通常の対面診療を妨げることなく電話診療の予約が可能となる。なお、予約サポート機能は2020年10月の追加を予定している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト