2019年5月28日15:00
タレス・グループ企業のジェムアルトは、カナダ国防省(DND)の初の自動化指紋識別システム(AFIS)を実装し、指紋記録の収集と検証におけるセキュリティと信頼性を高めると発表した。
公共安全対策を強化するためのカナダ政府と王立カナダ騎馬警察(RCMP)による最近のイニシアチブにより、国家全体での生体情報記録のデジタル化が始まった。これにより、犯罪者や市民の本人確認が迅速かつ正確なものになるという。
ジェムアルトのAFISでは、集中的なデジタルリポジトリが構築され、管理と運営は国防省が実施する。情報の保管に加え、同システムは、登録や雇用、セキュリティチェック、警察業務のための生体情報の収集、処理、登録、検証を行う機能を持つ。
全国に配置された既存の登録ステーションである「LiveScans」から集められた情報は、国防省のAFISに入力され、RCMPの集中AFISにも送られるが、これもジェムアルトの供給によるものだ。両システムとも、将来的に顔認識、DNA、その他の生体情報による本人確認に対応する可能性がある。さらにジェムアルトは、国防省を情報の喪失から保護するために、災害復旧(DR)サイトも設置する。