2011年1月1日9:00
米国ではFRBがデビットカードのIRF(イシュア手数料)に12セントというキャップを設ける案を提出し、業界は騒然としている。
この規制が適用されると、IRF収入は平均73%もダウンするというのが専門家の見方だった。
米銀でその影響をはじめて発表したのはキーコープ(KeyCorp)。年間約1億ドルの収益減になるという。
カード発行会社は加盟店から収益がとれないとなれば、その矛先は利用者に向かう。カード利用料や口座維持費用等さまざまな費用をカード保有者は払うことになる。
加盟店はカードによって、現金や小切手の処理コストを大幅に削減できるというメリットがあった。その対価が加盟店手数料であり、IRFであった。
米FRBはキャッシュレスのトレンドに逆行する施策をとろうとしている。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。