2020年11月12日8:30
千葉県市川市は、2020年8月~12月末まで、QRコード・バーコードを使ったキャッシュレス決済の普及キャンペーン「がんばれ市川!対象のお店で最大10%戻ってくるキャンペーン」を実施している。
市内店舗での消費を喚起
市川市のキャッシュレス決済の普及キャンペーンは、スマートフォン決済サービス等を展開する「PayPay」と連携して実施している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が日本各地で大きな影響を与えていることを受け、PayPayの決済プラットフォームを活用して、地方自治体と一緒に地域経済を盛り上げる「あなたのまちを応援プロジェクト」を利用してのキャンペーン実施となった。
PayPayボーナスの付与率は、キャッシュレス決済による購入額に対して10%となる。また、対象の店舗で、事前注文サービス「PayPayピックアップ」を利用した場合も同様に、同キャンペーンにおけるPayPayボーナス付与の対象となるそうだ。
利用者は、1回のキャッシュレス決済に対して2,000円/回のボーナスが受けられる。キャンペーン期間内では、最大2万円のボーナスを受けることが可能だ。付与予定日は、支払日の翌日から起算して30日後となる。貯まったボーナスは、市川市に加え、市街でも利用可能だ。
市川市 経済部 商工業振興課によると、今回の取り組みは、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けた市内の店舗での消費を喚起させる狙いがあるという。市民に付与するPayPayボーナスは20億円の予算を組んでいる。
PayPayと連携した理由として、店舗にとって初期費用がほとんどかからない点が大きかったという。利用者読み取り式(MPM:Merchant Presented Mode)の共通QRコードを利用すれば、決済端末の費用の負担なくサービスを導入可能だ。また、PayPayのキャッシュレスプラットフォームを利用するため、市でも精算業務の手間を省くことができる。
大手の家電量販店やコンビニ、スーパーでも利用可能
現在、PayPayでは「あなたのまちを応援プロジェクト」を全国各地で実施しているが、キャンペーンの実施店舗は中小店舗に限られるケースが多い。その中で、市川市では大手の家電量販店、コンビニエンスストア、スーパーマーケット等で利用できるのが特徴として挙げられる。その点について、同商工業振興課では「市内全体の消費を喚起させることがありましたので、中小の小売店を対象ということだけではなく、地域全体の活性化を考えました」としている。
市では、赤いのぼり、ポスター、POP等でキャンペーンの告知に努めている。これまでの具体的な成果については非公表で、「今後の検証が必要である」とした。