2020年11月20日7:52
NTT東日本は、スマートフォンのアプリにより、入店から商品選択、決済までが完結することで、レジ待ちをなくし、密接・密集を避けた非接触の購買を実現する「スマートストア」の実験店舗を、2020年11月19日から、NTT 東日本本社ビルにオープンすると発表した。
同ストアの運営は、NTT東日本のアセットを活かしたさまざまな特徴により、人口の少ないマイクロマーケットでも成り立つ、軽量のスマートストア運営モデルを検証するそうだ。
同社通信ビルや高速ネットワークの「閉域網でセキュアな環境」という特性を活かし、店内のカメラ映像をプライバシーを確保したうえで解析し、利用者属性にマッチした店舗作りを実現し、商品の仕入れ、棚割りの効率化を図るという。
また、利用者および事業運営者のサポートについて、同社のロボットやコールセンターを活用し、非接触による接客を行う。さらに、商品には、定番の飲料や菓子類、文具、書籍などの他、地域店舗と連携し商品(焼きたてパン等)を扱い、利用者ニーズ、店舗価値を高めながら、地域の販路としての役割を担うことも目指す。
また、通信ビルの空きスペースを物流拠点とし、車両によって社内実験店舗へのラストワンマイルの配送を行うことで、保管や配送の効率性、費用低減の検証を行う。
今後は、実証実験の結果を踏まえ、NTT東日本の旧窓口などにおいて、社員や地域の人々が利用できる店舗や、人手不足などに課題を抱える事業者との店舗展開を実現していく。また、カメラ映像の解析と重量センサーを組み合わせることで、誰がどんな商品を手に取ったかを認識し、自動的に決済が完了する、よりよいユーザー体験を実現する店舗の提供も検討していく。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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