2020年11月25日18:17
トライアルホールディングス傘下のRetail AIは、スマートショッピングカートを、リテールパートナーズ傘下の丸久が運営するスーパーマーケット「アルク到津店」(福岡県北九州市)に納⼊し、同店で2020年7 ⽉9 ⽇から運⽤実証実験を行っていた。このほど、「アルク到津店」でのスマートショッピングカートの利用率が当初の目標であった20%を達成したと発表した。
「スマートショッピングカート」はセルフレジ機能を搭載したショッピングカートとなる。専用のプリペイドカードをカートに登録し、付属するタブレット端末を操作することで、通常のレジをスルーし、キャッシュレスで会計を済ませることができる。また、売場でスキャンした商品に応じたレコメンド機能やその場で使えるクーポンを表示可能だ。レジ待ちの時間を短縮すると共に店舗オペレーションの省力化を実現するという。
利用率20%達成により、有人レジ1台分のお客様の決済をスマートショッピングカートで代替できる計算になり、スマートショッピングカート導入の費用対効果がリテールパートナーズ社の基準をクリアしたそうだ。また、スマートショッピングカート利用者の月間買上額が導入前後で7.0%増加したほか、は有人レジと比べた生産性は14.9%高い結果が出ている(※有人レジ1時間あたり客数に対する、スマートショッピングカート1時間あたり客数を比較)。実証実験におけるこれらの好結果と若干の課題を踏まえさらなる生産性の向上を目指すリテールパートナーズ社では「アルク到津店」でのスマートショッピングカート運用継続に加え、福岡県の別店舗へのスマートショッピングカート導入(2021年4月予定)を計画している。
なお、スマートショッピングカートは、トライアルグループが運営する店舗ではすでに23店舗で合計約2,500台が稼働している。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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