2010年12月15日8:40
QRコードでARを実現するスマートフォン向けアプリを開発
エディオン、SKE48など多くの採用が決定
ギフトカード・プリペイドカードサービスの運営を行うレピカが設立したアララは12月14日、デジタルハリウッド東京本校で「AR(拡張現実)最前線レポート&パネルディスカッション開催!!~スマートフォンとARに見る未来のライフスタイルとビジネスの変化~」と題した新サービス発表の紹介、ARの最新情報やすでに同分野で活躍するメンバーを集めたパネルディスカッションを開催した。
年内にiPhone版をリリース
2011年はAndroidにも対応
AR(Augmented Reality:拡張現実)とは本来そこにはないバーチャルなモノや情報を重ね合わせる技術や映像のことをいう。レピカが設立したアララは拡大を続けるスマートフォンに向けた新サービスとして、ARプラットフォームアプリケーション「ARAPPLI(アラプリ)」を提供する。
「アラプリはサーバから動画・3DCG・アニメーション・ゲームなど、リッチなコンテンツをダウンロードでき、1つのアプリで無限にARコンテンツを展開できるビジョン型ARプラットフォームサービスです。まずは年内にiPhone版をリリースし、2011年にはAndroid向けやPC向けも無料で提供する予定です」(アララ 代表取締役 岩井陽介氏)
ARコンテンツを出現させるトリガーはQRコード。利用者はリッチなARコンテンツをサーバからダウンロードし、さまざまな ARコンテンツを無限にアプリ上で再生することができる。アラプリは、3次元のコンピューターグラフィック(SDCG)によるアニメーション、動画などのデータをサーバ上に置いておくだけでARサービスを実現可能だ。一度アラプリをダウンロードすれば1つのアプリで無限にARを体験できるという。
「アラプリはASPサービスのため、コンテンツ提供者はソフト開発をする必要がなく、コストを大幅に削減できます。またコンテンツ制作のみで済むため、早くサービスをスタートすることが可能です」(岩井氏)
アラプリにはダウンロードしたARコンテンツを撮影できる「キャプチャー機能」、ユーザーの属性情報を伝える「フィードバック機能」なども付帯している。
QRコード付きギフトカードを販売
2011年末までに100社の導入を目指す
今後アララではグリーティングカード、トレーディングカード、ポストカードなど、さまざまなものにQRコードを付けていく方針だ。まずは、レピカと共同で、QRコード付きギフトカードを販売。その後、キャラクターやタレントのARが出現するカードの販売などを行う。
また、名刺から本人の画像が飛び出すQRコード付き名刺サービスの販売も実施。12月15日から申し込み受付を開始し、通常1素材につき10万円のところ、2011年1月末までに申し込んだ企業は3万円でオリジナル動画制作およびARサーバの提供を行うキャンペーンを展開する。
岩井氏は「すでに多くの企業がアラプリの採用を決定している」と説明する。発表会では東急電鉄などが進める渋谷の都市再生の第1弾プロジェクト「Shibuya HikARie(渋谷ヒカリエ)」、エディオン、Francfranc(バルス)、日本ホールマーク、「SKE48(エスケーイーフォーティーエイト)」、ゲインの事例を実演した。同社では2011年末までに100社のサービス導入を目指す。