2011年1月11日8:00
CRM施策の現況~ネッツ・パートナーズ
継続利用促進施策の中心は
「楽天スーパーポイント」の活用
食卓.jpにおける継続利用促進施策の中心となっているのは「楽天スーパーポイント」を活用した各種施策である。
楽天スーパーポイントは楽天グループ共通のポイントプログラム。楽天会員がグループの各サービスを利用すると、原則として利用額の1%のポイントが付与され、獲得したポイントは1ポイント=1円として同社が設定したポイント利用可能サービスに利用できる。さらに、全日本空輸(株)の「ANAマイレージクラブ」のマイルや、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)が運営する共通ポイントプログラム「Tポイント」のポイントに交換することも可能だ(Tポイントは2010年10月31日で終了)。
ポイントの有効期間は1年間だが、1年間に1回でもポイントを獲得すれば、有効期間が継続される。そのほか、各種キャンペーンの賞品やバースデー・プレゼントなどとして期間限定ポイントも発行。なお、獲得・利用履歴は、管理画面でいつでも確認することができる。
さらに2003年10月には、過去6カ月間の獲得ポイント数と獲得回数で会員ランクが決まり、翌月1ヶ月該当ランクの会員特典が受けられる「楽天PointClub」制度も導入。現在では、「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4段階のランクで運用している。
食卓.jpでは、この楽天スーパーポイントを有効に活用。通常利用時にポイントを付与するとともに、ネットスーパーの新規出店の際には、期間限定でサービスエリア内の会員が利用登録をするだけで100ポイント、3,000円以上の利用者のうち先着500名に500ポイント、さらに3,000円以上の利用について毎回300ポイントを付与するなどのキャンペーンを展開し、新規登録と継続利用の促進を図っている。
そのほか、登録ユーザーの利用喚起策としてeメールの配信も頻繁に行われている。
その内容は、「送料無料」キャンペーンの告知や「特売情報」「チラシ連動企画の案内」「雨の日の利用訴求」など。ただし、これらは出店ネットスーパーがそれぞれの判断の下に食卓.jpのシステムを利用して行っているものであり、内容の詳細については、コンサルティングは行うものの基本的に各出店ネットスーパーに委ねている。
※本記事はアイ・エム・プレス社発行の「CRM年鑑2010」に掲載された内容の一部をご紹介したものです。
「CRM年鑑2010―CRM&ダイレクトマーケティング成功事例集」の紹介ページ
アイ・エム・プレスの「CRM年鑑2010」では、CRM推進企業30社の(1)企業の概要、(2)CRMへの取り組みの背景、(3)顧客情報の収集・管理方法、(4)CRM施策の現況、(5)CRM施策の効果、(6)課題と展望がまとめられています。本記事ではネッツ・パートナーズの(4)CRM施策の現況のみをご紹介しております。なお、内容に関しては発行当時の情報となっております。