2021年8月26日8:16
楽天ペイメントは、2021年8月25日に記者説明会を開催し、運営するスマホ決済「楽天ペイ」において、2021年10月1日~2022年9月末まで、年商10億円以下の中小規模の新規加盟店を対象に、QR決済の決済手数料が実質0円(上限なしで全額キャッシュバック)になるキャンペーンを実施すると発表した。同社では、キャンペーンの展開により、中小店舗のキャッシュレス化を支援する方針だ。
QR決済の手数料が0円に
「中小店舗様応援! 決済手数料実質0円キャンペーン」は、キャンペーン期間中に「楽天ペイ(実店舗決済)」に 申し込んだ年商10億円以下の実店舗事業者が対象となる。決済手数料が無料となる取引は同社が提供する「楽天ペイ」アプリ決済のうち、MPMのプリント型・ワンタイム型・セルフが対象だ。なお、CPMの決済ゲートウェイ事業者など、同社以外が提供する決済サービスを利用した「楽天ペイ」取引は、決済手数料キャッシュバックの対象外となっている。
また、利用者向けには「1年間ずーっと!毎月全額還元抽選キャンペーン」を実施。10月から2022年9月まで毎月同様のキャンペーンを実施予定だ。同キャンペーンは、エントリーした人を対象に、抽選で500名にキャンペーン期間中の「楽天ペイ」アプリ決済利用合計の全額相当の「楽天ポイント」をプレゼントする。また、エントリー後、楽天モバイル申し込みで、楽天ペイアプリの支払い金額20%ポイントを還元するキャンペーンも開催する。
中小店舗の効率的な運営と集客へ
同社では、加盟店とアプリ利用者の双方を対象に1年間の長期キャンペーンを実施することで、「楽天ペイ」を通じたキャッシュレス決済の普及を促進するとともに、中小店舗における効率的な運営と集客を目指すという。楽天ペイメント 楽天ペイ事業本部 本部長 小林重信氏は、加盟店の「楽天ペイ」導入の障壁を取り除くことで、「すべての店舗に申し込んでいただけるサービス」と自信を見せた。副本部長 諸伏勇人氏も「(中小店舗の)90%をカバレッジできます」と述べる。
フィンテック領域がグループ売上収益の約35%
当日は、楽天のフィンテック事業と楽天ペイの取り組みを小林氏が説明した。楽天グループでは、コマース、フィンテックなど多彩なサービスを展開している。2020年度のグローバル流通総額は22.3兆円、売上収益1兆4,555億円を誇る。多様なサービスのドライバーは、「楽天ID」と「楽天ポイント」を中心とした楽天エコシステムとなる。1億を超える会員数を誇り、楽天サービスのクロスユースは74%を超えているように、「多くのサービスを日々並行して使っていただいています」と小林氏は説明する。その結果、貯まるポイントの発行数は年間4,700億ポイントとなり、1日およそ13億ポイントが付与されている。また、発行されたポイントの9割以上が使われているとした。小林氏は、顧客満足度№1の評価を得ているポイントだとした。
現在、楽天グループでは、フィンテック領域がグループ売上収益の約35%を占める。この基盤をベースに楽天ペイ、楽天Edy、楽天カード、ポイントカード、楽天銀行、暗号資産取引所といったサービスを展開している。
QR決済以外にも多様なサービスを続々追加
キャンペーン実施による売り上げへの影響は?
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