2021年10月22日7:10
NTTドコモは、スーパーマーケットや飲食店などの小売業で発生する食品ロスの削減を目指すサービス「ecobuy(エコバイ)」の提供を2021年10月20日から開始した。同サービスの提供により、SDGsの達成に貢献する取り組みを行っている。
「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず捨てられている食品のことで、日本では年間約600万トンもの食品が捨てられており、これは1人1日お茶碗約1杯分(約130g)のご飯の量に相当する。さらに、その約半数が一般家庭で発生しているそうだ。
同サービスは、消費者が食品ロス問題を意識して、自発的に消費・賞味期限の近い食品を購入するような「消費行動の変化」を目指しており、対象となる食品を購入した際のレシートをスマートフォンのecobuyアプリ経由で撮影し申請してもらうことで「ecobuyポイント」が貯まる仕組みだ。貯めたポイントはdポイントなど17種類のポイントに交換することが可能だ。
同サービスを利用することにより、消費者は普段からよく行くスーパーなどの店舗で消費・賞味期限が近い商品をお得に購入することで、気軽にSDGs活動に参加することができるという。
一方、売り場で同サービスを展開する加盟店企業(スーパーなどの小売企業)は、食品ロスの削減に加え、廃棄物をゴミ処理工場まで運搬する際や焼却処理を行う際に排出される二酸化炭素(CO2)を削減でき、企業のSDGsへの取り組みを消費者にアピールすることができるだけでなく、ESG投資対策にもつなげることができるそうだ。
なお、同サービスの開始にあわせ、先行導入していた越智今治農業協同組合が運営する直売所「さいさいきて屋」(愛媛県今治市)、および秦野市農業協同組合が運営する直売所「じばさんず」(神奈川県秦野市)において、10月20日から商用サービスを開始した。
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ペイメントナビ編集部
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