2021年12月17日13:40
凸版印刷は、日本で初めて英国のFIDEL社と提携し、Webメディアやアプリ等から実店舗へ集客を促すカード決済連動型サービス(CLO: Card Linked Offer)基盤を構築したと発表した。クレジットカード会社のシステムに依存しないオープンプラットフォームの「トッパンCLOサービス」を2021年度中に試験提供を開始するそうだ。
「トッパンCLOサービス」は、FIDEL社のシステムを活用することでオープンプラットフォームのCLOサービスを開発。どのクレジットカード会社の仕組みにも対応できるようにすることで、店舗側、利用者側双方に新たな負荷をかけず利用可能なサービスを提供するという。
カード利用者は、Webメディアに掲載されている店舗の特典情報に自らが使用したい任意のクレジットカードを登録し、当該店舗においてそのカードで決済を行うと、後日Web メディアからポイント還元などの特典を受け取ることができる。決済時に紙や登録した画面のクーポンを提示する必要はないそうだ。また店舗は、カード利用者への特典付与にあたって、カード会社に個別に必要となるPOSレジ改修や新たな店舗オペレーションなどの負荷が発生しないとしている。
「トッパンCLOサービス」は、カード利用者が店舗で買い物をした時のみ、決済金額に応じて店舗側が凸版印刷に広告費を支払う成果報酬型のサービスだ。そのため、 店舗は集客施策の費用対効果を明確にすることができるとしている。
凸版印刷では、「トッパンCLOサービス」を、まずは一部の加盟店に展開し、順次使用可能なクレジットカードブランドを拡大していく。また、電子チラシサービス「Shufoo!」や新しい販促支援サービス「未来のチラシ」を始めとするメディアとの連携、および対象店舗を拡張し、2026年までに関連受注含め約10億円の売上を目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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