タイムズ24、駐車場の精算機を使わないアプリ完結の新決済サービスの強みとは?

2022年1月19日8:00

駐車場大手のタイムズ24は、2022年1月18日から、全国のタイムズパーキング約2,800件で、精算機を使わずに「タイムズクラブアプリ」のみで駐車料金の支払いが完結するサービスを開始した。

「タイムズクラブアプリ」のみで支払いが完結可能に

デジタル会員証機能「タイムズクラブアプリ」を活用
本人認証サービスが完了したクレジットカードで決済

タイムズ24の「タイムズクラブアプリ」は、アプリ内のデジタル会員証によってポイントを貯めたり、全国約2万ヵ所の優待施設でサービスを受けることが可能だ。さらに、アプリにクレジットカードを事前登録することで、タイムズパーキングや、スマートフォン決済サービス「Times PAY」加盟店でQRコードによるアプリ支払いができると同時に、支払った金額に応じたタイムズポイントが付与される。

デモを行うパーク24 タイムズクラブ推進部 デジタルコミュニケーショングループ 光安 壯介氏

今回、全国のタイムズパーキングで本格展開を開始するのは、「タイムズクラブアプリ」のみで駐車料金の支払いが完結できる新しいサービスだ。「タイムズクラブアプリ」をダウンロードした人は、会員登録を行い、クレジットカード情報(Visa/Mastercard)を登録。また、クレジットカード会社の「本人認証サービス(3-Dセキュア)」の設定が必要だ。

決済時にはアプリの「お支払い」を選択し、スマホの位置情報を活用して駐車情報を検索。利用中の駐車情報を指定して、駐車位置番号を入力し、金額を確認して精算を行う。決済時には、「タイムズポイント」を利用しての支払い、クレジットカード決済とポイントの併用も可能だ。

新決済サービスの利用方法

精算機まで移動せずに車での支払いも可能に
2,800件のタイムズパーキングでサービス開始

同サービスのメリットとして、①雨天、降雪時など悪天候でも車内で精算できる、②精算機まで移動する手間なく決済ができるため、駐車場所と精算機が遠い時や荷物が多い時に便利、③精算機で行う精算よりもスピーディに支払いが可能、④精算の順番待ちがなくなる、⑤コロナ禍でも非接触でタッチレス決済が可能、な点が挙げられる。

車内から支払いも可能に

同社では、首都圏・関西圏の一部タイムズパーキングにおいて「タイムズクラブアプリ」で完結する支払いのテスト運用を行ってきたが、テストモニター調査で他物件への展開を希望する声が多く寄せられるなど好評だったため、全国展開に至った。まずは2,800件のタイムズパーキングでサービスを開始し、同サービスを利用できる駐車場を順次拡大していくという。

なお、対象となる駐車場は、2月1日以降にタイムズの駐車場検索サイト「パーキングインフォメーション」で確認可能だ。

支払い完了画面

駐車場の情報ネットワーク「TONIC」構築
キャッシュレス決済や会員サービスを提供

同社の駐車場の情報化・キャッシュレス化の歴史として、1991年に国内初の無人時間貸駐車場「タイムズ上野」をオープン。1990年代のタイムズパーキングは現金決済のみの対応で、稼働状況は現地で確認する必要があった。売上は、金庫の現金を数えて集計していたそうだ。2000年には件数3,000件、3万台を超える規模に成長することが見込まれていたため、現代表取締役の西川光一氏は、管理体制に対する危機感を抱いたという。

1999年には、駐車場の情報ネットワークシステムの開発に着手。2003年に駐車場の情報ネットワークシステム「TONIC(Times Online Network & Information Center)」の本格運用を開始した。全国のタイムズパーキングと情報センターをオンラインで結ぶことで、駐車場の満車空車情報の配信や、クレジットカード、電子マネー決済などが可能となった。また、稼働状況の分析や、独自会員サービス「タイムズクラブ」と連動したマーケティングも行える。

決済手段拡充の歴史、主要なQR決済対応は?
「タイムズクラブアプリ」のブランド追加も視野に

このコンテンツは会員限定(有料)となっております。
「Paymentnavi Pro2021」の詳細はこちらのページからご覧下さい。

すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP