2022年5月9日8:00
加藤ミリヤさん・松井秀喜さんのNFTプロジェクト実証実験開始
ナッジは、クレジットカード「Nudge(ナッジ)」において、カード利用特典としてNFT(ノンファンジブルトークン)を受け取れる実証実験「Cashless to earn」を開始した。従来、Nudgeカードの利用に応じてユーザーが受け取る特典は画像・動画などのデジタルコンテンツが中心だが、 今回のPoCにおいては、 試行的にNFTを特典として提供する。記者説明会が行われた4月21日から 加藤ミリヤさんの「MILIYAH NFT Club」、5月5日から松井秀喜さんの「松井55ベースボールファウンデーション」クラブをスタートした。
1枚単位で発行可能な提携先は50まで拡大
ナッジの「Nudgeカード」は、「アプリで申し込み」「いつでも自由にATM返済」「10万円が限度額の少額Visaクレジット」「アプリで利用状況を確認できる」といった特徴のあるサービスだ。20代などの若い世代がキャッシュレスに移行できるサービスを意識しているという。ナッジ 代表取締役社長 沖田貴史氏は「Nudgeはプラカードとスマートフォンを組み合わせて使うサービスです。非常に安心、安全、便利な機能を、スマホを使うことで実現しています」と説明する。発行カードの支払いはVisaのタッチ決済にも対応している。“ユーザーが「好き」を応援できるカード”として、利用者が日常でクレジットカード支払うと、「好き」なスポーツチームやアーティスト等に貢献でき、そのお返しとして“特典”が手にできるサービスとなっている。
提携カードはクレジットカード会社の会員獲得チャネルとして主力の1つだが、収益性が課題でもある。以前は数多くの提携カードが発行されていたが、現在は航空系や百貨店などの大規模な顧客基盤を持つ一部のカードを除いて発行を整理する動きも目立つ。ナッジでは、イシュイング(カード発行)でクレディセゾンと連携。また、凸版印刷の協力を得て、1枚単位で発行できるオンデマンド印刷の仕組みを構築することで、より手軽に、さまざまな提携カード発行が可能となった。
ナッジでは、2021年9月から15の連携先(クラブ)とサービスを開始。現在は、約50まで拡大しており、月に5~10のクラブが加わっている。利用者は、クラブのカードやアプリで支払うことで、画像や動画などNudgeカードだけの特典を受けることができる。例えば、「スマホと連動してアーティストの秘蔵写真、スポーツクラブであれば試合直後の動画、練習中の風景がみられるようになっています」と沖田氏は話す。
NFTを体験するハードルを引き下げる
新たに開始するNFT実証実験「Cashless to earn」では、音楽レーベルやスポーツチームをはじめとするIPホルダーがNFTを活用し、ファンエンゲージメントを向上させることを目的としている。Nudgeアプリ上で提供しているデジタルコンテンツをNFT化して特典達成ユーザーに配付する。NFTは、ブロックチェーン上に作られたトークンの一種であり、 一点もののコンテンツをトークン化することで、デジタルコンテンツの個体管理ができる技術だ。
「MILIYAH NFT Club」は、加藤ミリヤさん制作の書道作品をNFT化して提供するほか、 ウォレットにおいて特典NFTを保有しているユーザーのみがアクセス可能な動画コンテンツをウェブ上で提供する。また、「松井55ベースボールファウンデーション」クラブでは、松井秀喜さんの限定写真に加えて、 松井55ベースボールファウンデーションのロゴや直筆サインのNFTを特典として提供する。
ナッジでは、トークンの機能を使ってよりNudgeサービスの可能性を広げていきたいとした。今回の実証実験では、IPホルダーやアーティストが主役になり、ファンとの絆を深める、新しい体験を作ることを主目的にしている。NFTに関心を持つIPホルダーなどは多いが、具体的な活用までは意識しづらい課題がある。同取り組みにより、NFTを体験するハードルを引き下げていきたいとした。
ウォレット未保有でもスマホ上でNFTを受け取り
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