2025年12月26日20:23
不正注文検知サービスを提供するかっこ(Cacco)は、EC事業者の不正被害や対策に関する実態調査を実施した。今回で5度目の実態調査となる。

一般社団法人日本クレジット協会の発表によると、クレジットカード番号等を盗用され不正に利用される「番号盗用被害」は2024年度に過去最多の513.5億円に達し、キャッシュレス決済の普及や与信枠拡大などを背景に、不正利用被害額は増加傾向が続いている。こうした状況を受け、2025年にはクレジットカード不正利用対策の実務指針である「クレジットカード・セキュリティガイドライン【6.0版】」が改訂され、本人認証「EMV3-Dセキュア」の導入必須化に加え、不正ログイン対策や脆弱性対策の強化が求められるなど、事業者にとってセキュリティ要件が一層厳格化している。
このような市場環境を踏まえ、CaccoはEC事業者における不正注文や不正ログインの被害状況、ならびに不正対策の実施状況を把握するため、独自調査を実施した。
同調査の結果、不正利用対策において、決済前、決済時、決済後の対策が重要となる「線の考え方」の認知度は高止まり傾向であり、2024年の65.6%から2025年は61.5%とほぼ横ばいで推移している。
また、事業者が最も懸念する不正リスクは、クレジットカード不正利用が28.2%で最多となった。続いてアカウント乗っ取りが25.3%、生成AIを悪用した偽サイト等の詐欺が14.8%となり、いずれも高い懸念を示す結果となった。
このコンテンツは会員限定となっております。すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。
会員登録(無料)をご希望の方は無料会員登録ページからご登録をお願いします。















