2022年5月21日7:00
トッパンフォームズとTFペイメントサービス(TFPS)は、キャッシュレス決済端末「ThincaTerminal 2(シンカターミナル ツー)」を開発し、2022年6月2日から販売開始すると発表した。対応する電子マネー決済は、交通系電子マネー、楽天Edy、nanaco、WAON、iD、QUICPay、 SAPICA、PASELIとなる。また、コード決済は、Alipay、WeChat Pay、PayPay,、楽天ペイ(アプリ決済)、 d払い、au PAY、LINE Pay、 J-Coin Payに対応している。対応カードは、MIFARE Classic、MIFARE Standard 1K/4K、MIFARE Ultralight/Ultralight C、ISO/IEC14443 Type-A/B、FeliCa、Mobile FeliCa、ISO/IEC15693となっている。
「ThincaTerminal 2」は、カメラ機能(オプション)の活用で新たにクーポンやバーコードの読み取りが可能になったほか、スタンドアローン型端末としての外付け利用だけではなく、上位機器への内蔵やシステム連動型端末としての組込利用も可能になった。従来機「ThincaTerminal」はアミューズメント施設向けを中心に、コインランドリーやタクシーなどで利用されてきたが、「ThincaTerminal 2」は従来用途に加え、職域コンビニや社員食堂のセルフレジなど多彩な利用シーンにおける電子マネー決済システとしての利用拡大を想定し、顔認証などの機能追加も予定している。
なお「ThincaTerminal 2」は、日本アミューズメント産業協会(JAIA)が決定した「アミューズメント施設向け電子マネー決済システムの規格の標準化」における決済インフラとして、クラウド型キャッシュレス決済プラットフォーム「Thincacloud(シンカクラウド)」と共に採用されている。
具体的には、1台でさまざまな電子マネー決済・コード決済での支払いに対応。アミューズメント施設などが発行するハウスマネーや、デジタルギフト/デジタルクーポン、地域通貨サービスなどへも対応可能だ(オプション)。
また、電子マネー以外のICカードの読み取りや、カメラ機能を活用しスマートフォンに表示されたクーポンの読み取りなどへ対応。さらにAndroid OSの採用によりアプリの追加開発も容易であり、早期に機能追加が可能となり、カメラ機能を活用した顔認証を含めた本人確認やバーコード(JANコード)の読み取りによる商品識別などでも利用可能だ(別途開発が必要)。
加えて、スタンドアローンでの利用時は、有線LANに加え、無線LAN・LTE(それぞれオプション)での通信に対応。また、上位機器にあたるアミューズメント機などへ組み込みすることで、システム連動でも利用可能だ(別途開発が必要)。
両社では、「ThincaTerminal 2」をアミューズメント業界などに展開し、2026年度までに20万台の販売を目指す。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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