2012年7月5日22:54
トッパンフォームズとTFペイメントサービス(TFPS)は、夏季オリンピック開催地のロンドンで7月11日から行われるイベント「re:new tohoku」(リニュー・トウホク)において、NFCスマートポスターとFacebookを活用したO2O(Online to Offline)サービスを展開すると発表した。同イベントは、経済産業省の「地域経済産業活性化対策費補助金(被災地の伝統工芸品等を活用したクール・ジャパン海外展開事業)」として、経済産業省から採択されたアイ・エム・ディと、ジャパニーズ・グレイツが企画・実施するものである。
会場には、東日本大震災で被災した東北の職人が作った家具や調理器具、工芸品などが展示される。これらの作品を紹介するNFCスマートポスターに、NFCスマートフォンをタッチするだけで、作品の詳細情報が得られるという。同時に作品の人気投票がFacebook上で行われる。このSNSコミュニティーを通じて、来場者からの情報を世界中の人々へ発信し、作品の魅力を多くの人々に伝えることで、東北の伝統工芸産業の復興を支援する。
また、会場周辺において、来場を促すためのNFCタグ付きうちわを配布。このうちわのNFCタグに、NFCスマートフォンをかざすことで、会場でどのような作品が展示されているか、事前に知ることが可能だ。これにより、来場者を誘致するのはもちろん、会場を離れた後も、作品の詳細を紹介することができるという。
トッパンフォームズとTFPSでは、2006年よりNFC技術を活用したソリューションの開発を手掛けている。今回のリニュー・トウホクでは、Facebookと連携するアプリケーションとNFCスマートポスターなどを提供することで、SNSコミュニティーによる情報の広がりを定量化し、効果測定を可能としている。同効果測定結果は、伝統工芸品の販売施策に利活用されるという。