2022年7月21日8:10
南紀白浜エアポート、 日本電気(NEC)、マクニカは、南紀白浜空港において、制限エリア内で自動運転車両「EVO(エヴォ、 NAVYA社)」を使用した自動運転走行の実証実験を2022年7月19日より開始した。
同実証では、マクニカが運用する自動運転車両「EVO」を空港制限エリア内の車庫に駐車し、夜間を含めた1日4回の指定時間に場周道路を通り空港の最南端までのルートを往復で自動運転走行する。1週間の実証実験を通して、空港制限エリア内の走行自動化に係る知見の蓄積や課題の洗い出しによって、空港メンテナンスでの活用など、新しい価値の創造を目指す。
公共インフラの維持管理に必要な人員の継続的な確保はすべてのインフラ事業者の共通的な課題だが、広大な管理面積を有する空港も同様にスマートメンテナンスによる効率的な運用により省人化を図ることが求められている。
このような状況のなか、南紀白浜空港では省人化に加えて、制限エリア内での人為的事故のリスク削減を目的に自動運転走行の実証実験を行う。
将来的には南紀白浜空港内に整備済みのローカル5Gと組み合わせ、点検車両が自動走行し映像データを遠隔で点検する「遠隔点検」やAIによる「異常検知」など、スマートメンテナンスへの応用を目指す。
さらには、南紀白浜空港で実証実験中の「MR空港体験」など、利用者が空港制限エリア内を移動する車両にも活用し、メンテナンスとエンターテインメントを両立した活用を目指す。
今後は、自動運転の取り組みを空港外にも展開し、紀南エリア全体での二次交通課題解消、交通弱者の日常使いできる移動手段へと発展させていくそうだ。さらには、自動運転車両をはじめとした電気自動車を空港業務に活用することで空港脱炭素への取り組みを推進していく。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト