2022年8月31日9:00
イズミグループのゆめカードは、2022年3月11日に「ゆめカードクレジット」のデザインを一新するとともに、「ゴールドカード」の発行を開始した。同社ではイズミのスマートフォンアプリ「ゆめアプリ」と絡めたデジタル戦略を強化することで、一人一人の利用者の稼働活性化を目指す。また、グループ外でも利用を伸ばすことで、イズミグループが関与する“ゆめカード経済圏”を拡大させる方針だ。
記事のポイント!
①「ゆめカードクレジット」が新デザインに
②優良会員は多彩な特典のある「ゴールドカード」に招待
③切り替え後3カ月での入会者は順調、Webの即時発行も好調
④「ゆめアプリ」の決済機能を提供
⑤専門店ゾーンでのゆめカードクレジットの利用を促進
⑥新カードは「JCB のタッチ決済」標準搭載
⑦ハウス電子マネー「ゆめか」発行、セブン-イレブンとも連携
⑧「ゆめか」はマイナポイントでも高い支持
⑨ゆめカードを使ったキャッシュレスの決済比率は?
⑩ゆめタウンでは多彩なキャッシュレスを導入
⑪「ゆめカード経済圏を作る」ための取り組みは?
⑫「広島ドラゴンフライズカード」券面発行
⑬クレジット事業を強化へ
「ゆめカードクレジット」の新デザイン発行
優良会員はゴールドカードへ招待
ゆめカードは、中四国や九州で日常利用されている『ゆめタウン』『ゆめマート』『ゆめモール』『LECT』を展開するイズミ傘下のクレジットカード会社だ。同社では、「ゆめカードクレジット」を発行しており、約135万の有効会員を有している。また、繰り返しチャージして利用できるハウス電子マネー「ゆめか」の管理も担っている。
「ゆめカードクレジット」の新デザインは、新規発行に加え、更新時に届けるカードから順次切り替えている。「youme update もっときらめくわたしへ」をコンセプトに、「ゆめ」や「日常」を円で表現し、円をつなげた先に「輝き」が浮かび上がるイメージとなる。あわせて、ディズニー・デザインも同時にリニューアルした。なお、ゆめカードの国際カードブランドは「JCB」と「VISA」があるが、今回の券面リニューアルはJCBブランドのみ実施した。
ゆめカードのクレジット積立(ポイント)は、それまで値引積立額への自動移行か景品交換コースの2つが可能で、このたび新たに、支援活動団体や地域のスポーツ球団への寄付、クレジット積立(ポイント)でクレジットカードの支払い充当も追加された。
また、同社初となる「ゴールドカード」は、ゆめカードのロイヤルカスタマー向けに年会費無料で招待している。利用者は、年会費5,500円(税込)で、年間50万円以上の利用がある場合、翌年の年会費は無料だ。ゴールドカードには、国内外の空港ラウンジの利用、ショッピングプロテクション保険、海外旅行保険、国内旅行傷害保険も付帯しており、宿泊施設などの優待加盟店も設定している。
ゴールドカード最大の魅力として、ゆめカード利用金額に応じてボーナスポイントをプレゼントしている。年間利用額50万円以上で2,500ポイント、100万円以上で5,000ポイント、200万円以上で10,000ポイントが付与される。
ゴールドカードの会員数は2022年8月時点で2万名を超えた。ゴールドカード発行後は会員の稼働にも好影響を与えており「1年後、2年後に利用増を実感できるように努めていきたいです」とゆめカード 営業企画部部長 蔦谷弘樹氏は話す。
Web入会で新たな顧客層を開拓
「ゆめアプリ」でのカード決済が可能に
ゆめカードでは、新デザインカードの発行開始を記念して、最大7,000ポイントを付与するキャンペーンを3月11日~5月31日まで実施。店頭やWebでの告知を積極的に行い、切り替え後3カ月での入会者は順調に推移した。
「ゆめカードクレジット」は、ゆめタウン店頭であれば即時発行で作ることができるが、さらに今年からはWeb受付での即時発行を開始した。これにより、Webでカードを申し込み、イズミのスマホアプリ「ゆめアプリ」に紐づけて、バーコード決済画面を使うことでゆめタウン内でクレジットカード決済が可能となった。ゆめアプリへのクレジットカードの登録は「ゆめカードクレジット」のみとなるため、入会の重要なフックとなっている。「ゆめカードクレジット」の利用者は40~60代の女性が中心だが、「Web入会を強化することで、入会者のレンジ変化から、若年層や男性など新しい客層も増やしていきたい」と蔦谷氏は述べる。
イズミでは、2021年4月から「ゆめタウンアプリ」を決済機能が付いた「ゆめアプリ」としてリニューアルし、デジタルマーケティングを強化している。「ゆめアプリ」の決済機能は、バーコード表示によるクレジット決済およびゆめか決済が可能で、さらにはクーポン機能もあるため、イズミの顧客戦略に重要な役割を果たしている。アプリと利用者の購買データをリンクさせることで、個々の利用者に合わせたお得なセール情報を発信可能だ。蔦谷氏は「ゆめタウンをよく使われるヘビーユーザーの方は当然『ゆめアプリ』をよく使われており、その便利さお得さを武器に中間層の方にも利用を広げていきたいです」と語る。
高単価の取引の利用を促進
「JCB のタッチ決済」を搭載
ゆめカードクレジットは、「ゆめタウン」「ゆめマート」での日常利用等で多く利用されている。それに加え、ゆめタウン内の専門店で毎月最終の日曜日にゆめカードクレジット支払いをすると、請求時5%オフ特典をスタートした。これにより、専門店ゾーンでのゆめカードクレジットの利用を促進し、さらに新規入会のきっかけにもつなげている。
このコンテンツは会員限定(有料)となっております。続きを読むには「Paymentnavi Pro 2022」のお申し込みが必要となります。
詳細はこちらのページからご覧下さい。
すでにユーザー登録をされている方はログインをしてください。