2022年11月11日8:00
日本コカ・コーラが公式アプリ「Coke ON」の新機能搭載
日本コカ・コーラは2022年11月10日、東京都渋谷区の同社渋谷オフィスで記者会見を開き、コカ・コーラ公式アプリ「Coke ON(コークオン)」の新機能として、独自のポイント機能を持った電子マネー「Coke ON Wallet(コークオン ウォレット)」を2022年11月下旬から開始すると発表した。全国100行以上の金融機関からアプリ上でチャージできる「Coke ON マネー」と、チャージやキャンペーンで獲得できる「Coke ON ポイント(1pt=1円)」があり、「Coke ON」で提供している「Coke ON Pay」の支払い手段として利用することができる。全国にある「Coke ON Pay」対応の自動販売機の機種42万台で利用可能となる予定だ。(ライター:小島清利)
ポイ活ブームで主婦層も…
キャッシュレス強化が顧客層広げる
「Coke ON」は2016年にスタートしたコカ・コーラの公式アプリだ。アプリ内でスタンプを15個貯めて1本分のドリンクチケットを獲得できる。ドリンクチケットは、「Coke ON」対応自販機でコカ・コーラ社製品1本と無料で交換できる。キャッシュレス決済機能「Coke ON Pay」対応自動販売機では、PayPay、LINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)、au PAY、d払い、Apple Pay、メルペイ、クレジットカード決済などに対応し、自動販売機チャネルにおける製品購入の選択肢の幅をさらに広げた。「Coke ON」は2022年11月現在、4,000万ダウンロードを超え、全国44万台の対応自動販売機で利用できる。
2018年7月から開始した「Coke ON Pay」では、自販機でのキャッシュレス決済と決済のポイントもスタンプも貯まるようなり、自販機利用の利便性が改善されたが、コロナ禍で利用が急増しているという。また21年4月からは、自販機サブスクの「Coke ON Pass」を開始し、自動販売機の利用頻度が向上した。さらに、22年9月からはCoke ON ドリンク回数券を開始し、ライトユーザーの利用頻度向上に効果を上げている。
日本コカ・コーラベンディング事業部シニアマネジャーの永井宏明氏は「決済サービスの機能を高めたことで、10歳代から60歳代までの幅広い層のユーザーを獲得できています。最近では、ポイ活ブームに乗って、主婦層の利用も増えてきました」と自信を示している。
接客・販売ツール拡充へ
フレキシブルで魅力的なキャンペーンも可能に
コカ・コーラプラットフォームに成長したCoke ONにさらなる新機能「Coke ON Wallet」を追加した背景には、小売店と飲料ブランドの両方の顔を持つ日本コカ・コーラの課題解決が狙いだ。1つは、小売店として接客・販売ツールを拡充することであり、もう1つは、飲料ブランドとして、よりフレキシブルで魅力的なプロモーションを実現することだ。
「Coke ON Wallet」は、全国100行以上の金融機関からアプリ上でチャージできる「Coke ON マネー」と、チャージやキャンペーンで獲得できる「Coke ON ポイント(1pt=1円)」があり、2つを合わせた残高を「Coke ON Wallet」として、全国42万台の自販機で利用することが可能だ。「Coke ONマネー」は、登録した銀行口座から最低200円から1円単位でチャージができ、1,000円以上チャージすることで、チャージ金額の5%がポイント還元される仕組み。
ポイント活用の具体例として、購買離反者の繋ぎ止めや新規ユーザー育成と製品のトライアル・リピート、クロスチャンネルでの販促活用などを想定している。Coke ONでは、ドリンクチケット(飲料1本分)やスタンプ(15個貯めて飲料1本分)のインセンティブがあるが、Coke ON Walletのポイント機能は、好きな金額が設定でき、チャージと合わせて即時利用することができ、新しいインセンティブツールとなる。
日本コカ・コーラは、新規ユーザーの獲得と、利用頻度の増大を目指し、22年11月下旬から23年3月31日までの期間、「Coke ON Wallet」に1000円以上チャージすると、チャージ金額の10%を還元する「Coke ON Walletスタート記念 チャージキャンペーン」を実施する(上限に達した場合、早期終了する場合がある)。
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