2023年2月8日20:34
かっこは、EC事業者向けの「SaaS型BNPLシステム」の提供を開始した。国内における後払い決済サービスの市場は毎年30%ほど成長し、今後も成長が期待されている分野だ。しかし、これまでEC事業者が後払い決済を導入するには、システム開発など数億円のコストや未払い対応などの運用ノウハウの蓄積などハードルがあったという。一方、債権ごと引き取ってくれる後払い決済事業者を利用した場合は、そういった導入コストや運用ノウハウは不要だが、一定の手数料と支払履歴が追えないため顧客状況の把握が正確にできない等の課題があった。そのため、導入コストと運用のハードルをなくし、かつ収益最大化と顧客状況の把握が可能な業界初の「SaaS型BNPLシステム」をリリースした。
まずファーストユーザーとして、SBI FinTech Solutionsが利用する予定だ。
「SaaS型BNPLシステム」は、同社がこれまで複数の後払い決済事業構築で培った仕組みと経験をもとに、後払い決済に必要な仕組みをパッケージ化した。従来の後払い決済システムの構築では膨大な期間とコスト必要だったが同サービスを利用することで期間とコストを短縮するそうだ。
具体的なメリットとして、ゼロから後払い決済システムを構築すると1億円以上コストがかかっていたが、システム初期費用を200万円に削減するという。また、後払い決済事業者への手数料以上の収益率を確保し、収益最大化につなげるそうだ。
さらに、要望に応じたカスマイズが可能(払込票印刷対応、ショップ向け画面提供等)だ。後払い決済事業における経験のあるコンサルタントより、最適な方法の相談も可能だという。
加えて、後払い決済事業者を利用していた場合、これまで取得できなかった後払い決済の購買・決済データの取得により、顧客情報の適切な現状把握につながるという。さらに今後のマーケティング戦略や新規事業検討における有用なデータとして活用が可能となる。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
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