2023年4月5日11:42
JR東日本は、2023 年度から「センターサーバー方式」を採用した新しいSuica改札システムを導入し、Suica 共通基盤化を推進すると発表した。
同システム導入によりサービス機能の拡張性や処理スピードを向上し、多様化するニーズに対応した「新しい Suica サービス」の提供を実現することにより、グループ経営ビジョン「変革 2027」で目指すシームレスな移動と多様なサービスのワンストップ化を目指すという。
同システムは、運賃計算などの処理は全てセンターサーバーで行う。なお、同システムを導入した改札機についてもSuica の利用方法は変わらない。5月27日から北東北3エリアの 45 駅に同システムを導入する。なお、首都圏・仙台・新潟エリアについては夏以降に順次導入を進める。
同システムの特徴として、高速なサーバーおよび通信ネットワークにより、首都圏の鉄道利用に求められる高速な処理に対応する。サーバー台数の変更や他サーバーシステムとの連携などにより、サービス機能の拡張性が向上するという。また、現行の改札機とくらべ、処理スピードが速くなり、複雑な計算処理が可能となる。さらに、将来の機能向上などの改修作業において、工期短縮がはかられ、コストダウンにつながるそうだ。
将来像として、同システムや鉄道チケットシステムの導入を通じ、これまでの Suica サービスを革新するプラットフォームを整備する。それにより、これまでのSuicaサービスに加えて「新しいSuicaサービス」の提供を可能とし、JR 東日本グループをシームレスに利用できる環境の実現を目指す。例えば、Suica による首都圏エリアと仙台エリアをまたがる SF 利用、時間帯や曜日などの利用条件による SF 割引クーポンなどの提供、MaaS で目的地の交通や観光などのチケットをセットで購入、といったことが可能になるそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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