2023年4月28日7:40
北國銀行は、珠洲市、興能信用金庫、Digital Platformerと共同で、珠洲市のデジタル化およびキャッシュレス決済比率向上による生産性向上の実現に向け、ブロックチェーン技術を活用したステーブルコインの流通を石川県珠洲市で開始すると発表した。
2023 年夏頃に、個人が利用可能となるデジタル地域通貨サービス「珠洲トチツーカ」のアプリ提供および加盟店での決済で利用可能な珠洲市が発行するポイント「珠洲トチポ」を開始し、2023 年冬頃に北國銀行が発行体となる珠洲市内で利用可能なステーブルコイン「珠洲トチカ」の流通開始を計画している。
「珠洲トチカ」を利用した決済では、加盟店が負担する決済手数料を0.5%で設定する予定だ。安価なキャッシュレス決済手段が普及することで、地域内でのキャッシュレス決済比率の向上や、珠洲市内のポイント制度等のデジタル化を実現 し、地域の資金循環に貢献すると共に生産性の向上を目指す。
珠洲市での流通開始後は、石川県内の各市町との連携をすすめ、ブロックチェーンのインターオペラビリティ(相互運用性)を活用し、県内全域で流通するデジタル地域通貨「石川トチカ」の実現を計画している。
同プロジェクトでは、個人や事業者の取引金融機関を問わず利用可能な決済システムの構築を目指しており、珠洲市や奥能登地域では、興能信用金庫と北國銀行の両者が協働で普及・利用促進活動を行う。他地域においても、各市町と地域金融機関が一体となりデジタル地域通貨の利用を促進する。
同プロジェクトでの決済データの記録、管理に用いるブロックチェーン技術基盤は、Digital Platformer が開発するデジタル通貨・分散型 ID 発行プラットフォーム”SHIKI”を利用する。ブロックチェーンの暗号化技術により改ざん・コピーを防ぎ、安全でトレーサビリティ の高い決済システムを目指すという。
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ペイメントナビ編集部
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