2024年3月21日7:50
KDDIは、2024年6月7日から、日本の国際通信の歴史に関する企業ミュージアム「KDDI MUSEUM」(東京都多摩市)において、スマートフォンに搭載された高精度位置情報UWB機能を活用した自動音声ガイドシステムのサービス実証を開始すると発表した。
同システムは、KDDIが独自に開発したという。専用アプリがインストールされたスマートフォンを利用者に貸し出し、「KDDI MUSEUM」内の各展示エリアに近づくと展示内容を説明する音声ガイドが自動再生される。UWBによる高精度な位置情報によって隣接した展示物を誤差数十センチ以内で見分けることができ、利用者はスマートフォンの操作なしで見ている展示物に合った音声ガイドが自動再生される。これにより高い没入体験の実現を目指す。なお、スマートフォンに搭載されたUWB機能を使用した展示物の自動音声ガイドサービスは国内初となるそうだ。
また、音声ガイドのナビゲーターには声優の梶 裕貴さんらを起用した。音声ガイドでは先生役の梶 裕貴さんと生徒役の早川 咲月さんが会話形式で館内を解説していく。さらに、2人の会話をサポート役の山下 夏生さんが補足説明するため、利用者は展示の解説やグラフィックを読むことなく、順路に沿って見学するとミュージアムの内容を知ることができる。
サービスの体験は予約制で、2024年4月8日から申し込みの受付を開始する予定だ。
今回は、利用者の位置と音声ガイドの開始タイミングや、利用者の見学速度に応じたエリア設定の最適性、音声ガイドコンテンツの内容や長さなどを評価し、自動化ならではの体験価値向上における同システムの有用性を検証する。
なお、同実証は、KDDIテクノロジー、村田製作所、NXPジャパンと連携して取り組む。各社の役割として、KDDIが自動音声ガイドのシステムおよびコンテンツの開発、「KDDI MUSEUM」でのサービス実証、KDDIテクノロジーが自動音声ガイドのシステムのアプリケーション開発、村田製作所がUWBモジュールおよび関連するソフトウエアの提供、NXPジャパンがUWBに関する開発環境(NXP Semiconductors’ Trimension UWB)、UWB 技術情報の提供となるそうだ。
なお、UWBは、Ultra-Wide Bandの略で超広帯域を意味し、高精度な位置測位を可能とすることが主な特徴だ。近年はスマートフォンや、自動車のスマートキーなどへ搭載が広がり始め、利用の拡大が注目されている技術の1つだ。
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ペイメントナビ編集部
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