耐量子計算機暗号と現行に対応可能なICカードシステム開発(TOPPANデジタル/NICT/ISARA)

2024年10月10日7:00

TOPPANデジタル、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT:エヌアイシーティー)、カナダのISARA Corporationは、量子コンピュータでも解読が困難とされる耐量子計算機暗号(Post-Quantum Cryptography:PQC)と現行の暗号の双方に対応可能なICカードシステム「SecureBridge(セキュアブリッジ)」を開発した。

ハイブリッド対応可能なPQC CARDⓇの利用イメージ図(TOPPANデジタル)

3者はPQCのICカードへの実装に関し2021年4月から連携して研究を進めており、今回、2022年10月に開発した「PQC CARD」およびプライベート認証局を、PQCと現行暗号による認証を両方可能とする電子証明書(ハイブリッド証明書)に対応するようアップデートした。
また、同システムをNICTが運用する量子暗号ネットワークテストベッド上に実装された「保健医療用の長期セキュアデータ保管・交換システム(Healthcare Long-term Integrity and Confidentiality Protection System、以下 H-LINCOS)」のユーザ認証に適用し、その有効性を確認した。

今後3者はこの技術も活用し、高秘匿情報を将来にわたって安全に流通・保管・利活用できる、量子セキュアクラウド技術の実用化・高度化に向けた取り組みを推進していく予定だ。

なお、同検証の一部は、内閣府SIPプログラム「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」(研究推進法人:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構)の支援を受けて実施されたという。

具体的に、同実証実験では、NICTが運用するH-LINCOSにおいて、医療従事者が持つ資格証明書であるHPKIカード(保健医療用公開鍵認証カード)にみたてた、現行暗号のみに対応したICカードと、ハイブリッド対応可能なICカードを用いて、いずれの場合も正しく本人認証が行われ、電子カルテシステムを閲覧できることを確認した。

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