2011年6月20日9:00
現金に代る決済手段として世界に浸透しているプリペイドカード。この流れに乗り遅れまいと、Amexがアクセルを踏んでいる。
これまで国際ブランドのプリペイドカードではVisaが先行し、MasterCardが追いかけるという展開だった。そこにAmexが参入し、ペースをあげている。
このほど米Amexは南イングランドの自動車クラブ(AAA)と提携し、プリペイドカードを発行することになった。
AAAの会員は280万人。その全員にメンバーカードとして、Amexプリペイドカードを配布する。この数は先行するブランドを追いかけるAmexにとって大きな意味合いをもつ。
Amexのプリペイドカードは、ちょっと高級感をもたせたプリペイドカードである。利用者はAmexのクレジットカード、チャージカード、銀行口座などから資金をチャージして使う。
このプリペイドカードにはさまざまな特典がついている。最初に200ドル以上チャージすれば、25ドルのボーナス。最初の12カ月間に利用すれば、1%のキャッシュバックなど。
Amexは今年にはいってから、大手流通のターゲットと提携し、プリペイドカードのテストマーケティングを開始。郵便局とも提携し、1,800カ所の郵便局でプリペイドのギフトカードも販売している。
ブランドプリペイドカードの成長は著しい。調査会社のメルカトールによると、2013年には米国で2,019億ドルの取扱高になると予測している。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。