2024年11月28日8:15
マネーフォワードは、2024年11月27日に記者説明会を開催し、福利厚生領域サービス「シャトク福利厚生賃貸」を展開するシャトクをグループ会社化すると発表した。まずは「シャトク福利厚生賃貸」の「マネーフォワード クラウド」ユーザーへの販売拡充を通じて福利厚生領域に参入する。今後は、両社の有する顧客基盤を活用したマーケティング・セールスの連携やサービス連携の強化する方針だという。
社宅制度で社員のLTV向上?
社員の手取り額アップ、企業のコストダウンも
シャトクは、SaaS型社宅管理システム/サービスを通じて福利厚生賃貸を実現する会社だ。シャトク 代表取締役 千葉史生氏は「社宅の制度なのでLTV(ライフ・タイム・バリュー)が長いです」と説明する。社員が離職しずらく、「20年くらい長く働いていただける」(千葉氏)と話す。
「シャトク福利厚生賃貸」は、福利厚生制度としての社宅制度導入を、システム面と仕組みづくりからサポートする中小企業および中堅企業向けのSaaS型社宅管理システムだ。サービス開始約2年で累計300社を超える企業の受注実績がある。
従業員社員が個人で契約している賃貸物件を法人名義に変更し、家賃の一部を従業員の給与から差し引くことで、会社が家賃を代理に支払う仕組みだ。この仕組みを活用することにで、従業員は家賃負担分が給与額から減額されるものの、控除される社会保険料等が減額されるため、手取り額が増加する。企業としても賃貸利用従業員を対象として、働く環境の改善に貢献し、社員の可処分所得を増やすことができる。また、企業の社会保険料等の負担が減額となり、コスト削減を実現できるサービスだという。
マネーフォワード カンパニー執行役員 マネーフォワードビジネスカンパニー CMO(Chief Marketing Officer) マネーフォワードビジネスカンパニー HRソリューション本部 本部長 駒口哲也氏は、グループにシャトクがジョインすることで「両社のサービス連携によるユーザー体験の向上」、および「クロスセルの推進」をメリットとして挙げた。駒口氏は「福利厚生領域は大きな未開拓領域になっており、提供できる幅が広がりました」と述べる。
「シャトク福利厚生賃貸」と「マネーフォワード クラウド給与」が連携することで、従業員別の給与控除を自動的に行うことが可能だ。また、「マネーフォワード クラウド会計」「マネーフォワード クラウド会計Plus」との連携により、仕訳業務を効率化する。今後は、API連携などよるサービス情報連携も行い、両社サービスの併用における圧倒的なUXを実現させたい考えだ。
マーケット拡大の余地は大きい
福利厚生分野は賃貸以外にも高いポテンシャル?
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