2024年12月23日7:51
ソニーペイメントサービスは、ゲームエイトと、ゲームを含めたエンタメ領域における決済にまつわるサービスを展開する合弁会社「株式会社S8 Plus」を2025年1月23日に設立する予定であると発表した。
ソニーペイメントサービスが有する独自のネットワークと安全性の高い決済ソリューションと、ゲームエイトが有する顧客/ユーザー基盤をはじめとした両社の経営資源・業務ノウハウを統合して設立する新会社「S8 Plus」では、2024年6月12日、国会で「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」が可決されたことを受け、サービス提供を通してメリットを最大化し、ユーザーやゲームを含めたエンタメ領域に携わる事業者の決済にまつわる課題の解決となる新たな決済プラットフォームを提供予定だ。
同決済プラットフォームは、ユーザー目線で設計・開発を進めているそうだ。新たな決済の選択肢と特典を通じて、ユーザーがゲームをより楽しめる環境の提供を目指す。これらは、ゲーム総合情報サイトを運営するゲームエイトの強みを生かし実現を目指すという。
「S8 Plus」今後の展開予定サービスとして、ゲームエイトの記事の中でゲーム内通貨等を決済できる、アプリ外課金の仕組みを提供するサービスを開発していく。これまでは、ゲームエイトの記事で情報を入手したユーザーがゲームの課金/購入したいと考えた際、ゲームを再度起動して課金画面に向かう必要があった。このようなユーザー体験を改善するため、ゲームエイトの記事を通したアプリ外課金の実装により、ゲームエイトが保有するWEBメディア上でゲームの課金/購入をすることができる、シームレスで最適化されたユーザー体験の構築を目指す。
また、ゲームパブリッシャーなどのエンタメ領域に携わる事業者が独自でアプリ外課金の仕組みを一から検討・設計する場合、ベンダーの選定を経て、アプリ外課金サイトを構築するためには膨大な時間とコストを投入する必要があるそうだ。この一連の開発工程を短期間で導入できるパッケージで提供することで、導入コストの削減とともに導入に必要な期間の短縮を実現し、早期の収益最大化も両立できるビジネスモデルを目指す。
さらに、ゲームのダウンロード販売プラットフォームでは、ゲームパブリッシャーが自社サイトに限らず多様な販売形態で、ダウンロードキー等と呼ばれているユニークなキーコードを配布、販売できる仕組みを提供しているケースがある。このダウンロードキーをゲームエイトが運営するストアで販売することを検討している。ゲームエイトのユーザーの中には、パブリッシャーにとって通常の販路ではアプローチできていないユーザー層も一定数いることから、ゲームエイトが運営するストアに掲載することにより、新しい販売機会を創出できると想定しているそうだ。