2025年3月24日8:10
楽天ペイメントと、傘下の楽天Edyは、2025年3月19日、楽天Edyが資金移動業者の口座への賃金支払(賃金のデジタル払い)(以下、給与デジタル払い)に対応する資金移動業者として厚生労働大臣の指定を受け、労働基準法施行規則に基づく指定要件を満たすサービスとして「楽天ペイ給与受取」の提供を今後開始する予定であると発表した。
「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」を受け取り可能に
上限額は10万円からスタートした理由は?
楽天ペイメントと楽天Edyは、2023年4月3日に、楽天Edyが「賃金のデジタル払い」の指定申請を完了したと発表している。それから指定まで時間がかかったが、「まったく新しいサービスだったのでゼロから仕組みを整えたこと、資金移動業者の破綻時の保証、および不正利用時の補償とガイドラインの要件を満たすシステム構築が大変だった」と同社では説明する。

「楽天ペイ給与受取」を導入した雇用主(事業者)の従業員(利用者)は、自分で設定した金額相当分の給与を「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」として受け取ることができる。受け取った「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」は「楽天ペイ」加盟店における支払いに加え、「楽天市場」「楽天トラベル」など楽天グループのオンラインサービスでの支払い、「楽天モバイル」の通信費などの月額支払い、「楽天証券」での投信積立などに利用できる。また、国税、地方税、公共料金などの納付や、「楽天ペイ」アプリの送付機能を使って家族や友人に手数料無料で簡単に送ることも可能だ。「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」は日常生活の支払いに加え、レジャーや投資、納税などさまざまな場面で利用できる。
同社では「楽天ペイの楽天キャッシュで受け取ることによってダイレクトに楽天グループにつながるのが強みです。全国の街のお店で使えたり、ECは5兆円の規模があります。また、楽天証券の投資など70以上のサービスで使えます。そこで利用すると総合満足度№1の「楽天ポイント」が貯まり、便利な毎日をおくることができます」とした。
「楽天ペイ給与受取」の提供は、2025年3月から楽天ペイメントの従業員を対象に開始し、今後は、すべての「楽天ペイ」利用者(楽天ペイメント以外向け)を対象に開始する予定だという。
「楽天キャッシュ【プレミアム型】(給与)」の保有できる上限額は10万円となる。また、新しく受け取る給与と保有している給与残高の合計が10万円を超える場合、超過分を従業員(利用者)があらかじめ指定した本人名義の金融機関口座に楽天Edyから送金する。今回、上限額を10万円に設定した理由として、平均的な受け取り希望が8万円であるアンケート調査の結果など利用者のニーズを踏まえ、まずは同金額からスタートすることが最適であると考えたそうだ。
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