2011年8月3日10:13
東急セキュリティは、マンション入居者が利用しているPASMOなどICカード乗車券を利用したTSマンションICセキュリティシステムを提供しているが、マンション共用施設として電気自動車向け充電機や電動アシスト機能付レンタサイクル設備などの利用認証に、同システムの認証機能を連携するサービスの提供を開始した。
同システムを利用した連携サービスでは、PASMOなどの券面に表示されている発行者採番番号(PB から始まる番号など)を利用している。入居者がマンション共用キーとしてあらかじめ登録をしておけば、入居者によるシステムへの特別な追加の登録操作は必要なく利用が可能となる。
具体的には、マンション共用エリアのエントランスなどの開錠のために利用しているPASMOなどを、マンション駐車場エリアの電気自動車充電機内に設置されたカードリーダにかざすと、入退室管理システムの主制御装置(MCU)で認証した後、共用設備連動制御装置(CIU)経由でそれぞれのマンションに導入した電気自動車向け充電機設備に対し、所定の通信方式によって居住者情報が送信され充電用コネクターポートが利用可能となる。また、電動アシスト機能付きレンタサイクル設備とも同様の連動により、宅配ロッカー内に保管した自転車キーとバッテリーが取り出し可能になり自転車が利用できる。
2011 年度末竣工予定のサンケイビル「ルフォン青葉市が尾」に電気自動車充電機連動機能、2013 年度竣工予定の東京急行電鉄「ドレッセ鷺沼の杜」に電動アシスト付レンタサイクル連動機能をそれぞれ導入する予定だ。
同社では今後、PASMOなどICカード乗車券を利用したマンションICセキュリティシステムが連動しているインターホン・エレベータ・宅配ロッカーに加え、各種のシェアリングサービス設備機器を、標準的な連動機能としてマンションデベロッパーに対して提案していきたいと発表している。