米デビットカードのゆくえ(カードBizと僕の勝手気ままログ)

2011年8月30日9:00

デビットカードのカード発行者手数料に規制がかかり、大手カード発行会社はどうすれば収益をあげられるか四苦八苦している。

そんななか、ウェルズファーゴは月間維持費用として3ドル徴収、をテストすることになった。

テストはジョージア州、ニューメキシコ州、ネバダ州、オレゴン州、そしてワシントン州の5州。10月14日の実施を前に、デビットカード利用者に通知した。

本来加盟店が支払うべき手数料だが、大手カード発行会社がデビットカードで収益をあげているのをみた米議員が規制強化案を通してしまった。

口座維持手数料を取ると消費者はデビットカードを使わず小切手に逆戻りになる。そうなれば、加盟店の事務コストが膨らみ、結局はデビットのほうがよかったということになる。

決済領域における社会コストをだれが負担するのか。国か、利用者か、店か、ブランドか。ちゃんと構造を考えずに規制強化すると、トータルコストが増え、関与者全員の負荷が大きくなることを認識しなくてはならない。

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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。

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