2026年4月30日19:10
CCIグループ(旧北國フィナンシャルホールディングス)と、SMBCグループの持分法適用会社であるインフキュリオンは、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(Visa)の支援のもと、2026年4月30日よりフルクラウド型アクワイアリングプラットフォーム「Axios(アクシオス)」の提供を開始した。
「Axios」は、国際ブランドカードに加えて国内で初めて預金型ステーブルコイン「トチカ」の決済処理まで、多様な決済手段の統合管理を実現している。従来の決済システムでは困難であった既存の法定通貨決済と新しいデジタル通貨決済のハイブリッドな加盟店管理を実現するという。また「Axios」は、Visaグループが世界で展開するソリューション「Visa Cloud Connect」・「Visa Platform Connect」を活用し構築したそうだ。

世界のアクワイアリング市場は、Eコマース市場の拡大とデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展により、大きな変革期を迎えている。加盟店の資金の流れを把握できる決済データの価値が高まり、アクワイアラー(加盟店管理会社)は手数料ビジネスからソフトウェア企業へとその役割を変化させている。
近年ではクレジットカードに加え、ブロックチェーン技術を活用したデジタル地域通貨やステーブルコインの実装が進んでおり、決済事業者はこれらの新しい決済手段への迅速かつ柔軟な対応を迫られているという。一方で、アクワイアリング(加盟店契約・管理)業務を行うためのシステムは自社構築型(オンプレミス型)が主流であり、膨大な構築コストや複雑な運用体制が、新規参入や機能拡張の大きな障壁となっていた。こうした課題に対し、CCIグループとインフキュリオンはフルクラウド型・マルチテナント方式のアクワイアリングプラットフォーム「Axios」を開発した。
なお、 預金型ステーブルコインは、2026年4月時点で株式会社北國銀行のみが提供しているため、その決済処理に対応するアクワイアリングプラットフォームは日本初となるそうだ。
これまで銀行やカード会社が担ってきたアクワイアリング事業において、「Axios」のようなフルクラウド型のプラットフォームの登場は、新たな参入機会をもたらす転換点となるとしている。
「Axios」は、クラウド上でシステムを構築し、複数社での利用を前提とすることで、従来よりも導入・運用コストを安価に提供するそうだ。これにより、アクワイアリング事業を本業としないSaaS系企業やマーケットプレイスといったデジタルプラットフォームに加え、独自の経済圏を有する地域企業などのリアルな事業領域まで、広範な異業種の企業が自社サービスと決済を連携させ、アクワイアリング市場へ参入しやすくなる。
「Axios」は、アクワイアリング事業に必要な機能を、クラウド上のモジュールとして提供するプラットフォームだという。システムをクラウド上で共通利用することで、初期投資や運用負荷を大幅に軽減できる。金融機関以外の企業やマーケットプレイス、地域事業者でも導入しやすい仕組みだという。
また、Visaなどの国際ブランドカードに加え、デビットカード、QR決済、預金型ステーブルコイン「トチカ」など、さまざまな決済手段を単一のシステムで管理・処理できる。
また、手持ちのモバイルデバイスでVisaのタッチ決済を受け入れる「Tap to Phone」に加え、インフキュリオンのグループ会社であるリンク・プロセシングが提供するオールインワン端末「Anywhere」や、ECなどの非対面決済にも対応し、加盟店のオムニチャネル戦略を支援するそうだ。
Visaの次世代プラットフォーム「Visa Platform Connect」を採用し、カード利用可否を判定する「オーソリ処理」において、極めて高い稼働率と安全性を実現したという。
なお、PCI DSSをはじめとする国際的なセキュリティ基準に準拠している。また、Visaグループが提供する接続ソリューション等を活用し、安全かつ高速な決済処理を実現します。APIベースの設計により、外部システムとの連携や機能追加も柔軟に行える。今後はこの拡張性を活かし、インフキュリオンが提供する請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」や、次世代カード発行プラットフォーム「Xard」、CCIグループとインフキュリオンが展開する次世代地域デジタルプラットフォームのBaaS機能をはじめとした各ソリューションとのシステム連携も予定しているそうだ。















