楽天市場におけるAI活用は? パーソナライズされた買い物体験を強化へ

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2026年7月14日9:35

楽天グループは、2026年7月7日、「楽天市場」におけるAI活用の取り組みに関する説明会を開催した。楽天では、全社的に「AI-nization(エーアイナイゼーション)」を推進しており、同説明会では、「楽天市場」の顧客体験における独自のAI活用戦略、出店店舗向けに提供するAIツールの活用状況に焦点を当てて紹介した。また、「楽天市場」の出店店舗であるプチギフトmomo-fuku(百福)の担当者も登壇し、実際の活用事例や成果についても説明した。

左から楽天グループ コマース&マーケティングテクノロジー統括部 ジェネラルマネージャー 山川 祐介氏、執行役員 市場編成部 ジェネラルマネージャー 髙間 真里氏、「楽天市場」出店店舗のプチギフトmomo-fuku(百福)専務 木澤 典子氏

1億以上の会員、5兆超のポイントが強み 圧倒的な競争優位性を自負

楽天経済圏、楽天会員数は1億を超えるIDを保有している。月間のアクティブユーザー数4,588万、楽天モバイルの利用者も1,000万を超えた。楽天のサービスは70以上あり、1サービスにとどまらず複数サービス利用する人が77.3%となっている。また、累計5兆を超えるポイントが利用を活性化している。

楽天のAIについては、社内で「AI-nization(エーアイナイゼーション)」という言葉で促進を進めている。社内に加え、楽天のプラットフォームを利用するビジネスパートナーに対してもAIを介してより効率的にビジネスを進めてもらうことで売上の活性化を支援している。

楽天グループ 執行役員 市場編成部 ジェネラルマネージャー 髙間 真里氏は「楽天のエコシステムは圧倒的な競争優位性があると思っています」と話す。その根拠として、1,000万以上のオンライン、オフラインのタッチポイントがあり、前述のアクティブユーザー、サービスにより、年間3兆を超えるインタラクションから得られる膨大かつ深層的なデータおよび強力なインサイトがあるとした。

楽天のAIエージェントでは複合的な価値を創出する楽天エコシステム活用により、単独のエージェントでは到達できない価値を提供できるという。Rakuten AIでは消費者向けサービスに加えて、企業向けのソリューションを提供している。楽天市場の出店店舗様5万を超える出店店舗向けのAIソリューションを展開している。楽天グループでは、すでに11のAIサービスを展開。開発中のAIエージェントは8となり、導入検討中のものが50を超えている。

AI活用で店舗とユーザーとの出会いを強化 2つのAIで買い物をアシスト

楽天市場は国内EC流通総額6.3兆円、出典店舗数5万店舗以上、登録商品数約5億点となる。髙間氏は「私達は基本的に主役は楽天ではなくて、個性豊かな店舗様を主役として、エンドユーザー様との出会いを多く導くことをミッションとさせていただいております」と説明する。AIサービスについても、店舗とユーザーとの出会いというビジョンに掲げながら、機能を提供している。

楽天市場では、ユーザー体験価値向上に加え、出店店舗の業務効率改善を目指し、AI活用を推進している。楽天市場では、ECコンサルタント業務、カスタマーサポート、品質管理・広告配信などでAI活用を行っている。また、ユーザーに対しては、検索やレコメンデーションなどへのAI活用、出店店舗に対してはAIを搭載した店舗運営システムの提供を行っている。AI活用によって店舗の個性を最大化し、楽天市場ならではの「おもてなし」をさらに広げている。

AI活用で楽天市場が目指す顧客体験は、より精度の高い商品を探す際のサーチ経由の商品の手配が挙げられる。また、2025年12月から開始した「楽天市場 AIコンシェルジュ」との対話を通じた商品の出会いに関しては、オフラインの店舗と、まるで接客を受けているような会話体験を実現したいという。さらに、2025年11月から、AI活用により新たな商品との出会いを創出する新機能「ディスカバリーレコメンデーション」の本格提供を開始している。加えて、個性あふれる商品を販売する店舗の専門性を生かした買い物体験を提供していくそうだ。

パーソナライズされた購買体験の提供では、「楽天市場 AIコンシェルジュ」と「ディスカバリーレコメンデーション」のAI活用によリ、ユーザーニーズに合った利便性の高い買い物体験をアシストしている。

楽天市場AIコンシェルジュの特徴として、「選びやすい切り口の提案」に加え、「季節やセールイベントにあわせた、スタープロンプトの提供」「潜在ニーズを引き出す対話」「充実した商品情報の提供」「シンプルで使いやすいUI/UX」などとなる。これまでの成果として、ユーザーの購入までの時間を約41%短縮するとともに、平均注文金額を約17%向上させた実績がある(2026年5月1日~25日の通常サーチ経由と楽天市場AIコンシェルジュ経由を比較)。

今後は、会話品質、店舗知見、パーソナライズの3軸で機能的に改善し、一人ひとりのユーザーに最適な商品選びをサポートするコンシェルジュ体験を実現させたいとした。

ディスカバリーレコメンデーションは「SNS感覚の操作性」 20万以上のオリジナルコンテンツを提供

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