2011年10月5日22:33
ペイパルジャパンは、2011年10月5日、日本の手工芸、クラフト、アートなどの手仕事を中心とする個人の作り手の作品を海外の買い手に提供する海外市場向けマーケットプレイス「iichi(いいち)」の決済手段として、オンライン決済サービス「PayPal」が採用されたと発表した。今回、iichiで採用された決済サービスはペイパルのみとなる。
iichiはモノの作り手の創作活動と日本のモノづくり文化に貢献するという理念に基づくマーケットプレイスである。作り手はiichiのWebサイト上で自分のページを作成することができ、そこで自身の作品を紹介・販売することが可能だ。買い手は、同Webサイトから直接、作り手の作品を購入することができる。iichiは、2011年7月の日本国内向けサービスの開始当初から「Handmade in Japan」をキーワードに、日本の手仕事品を海外向けに紹介・販売することを視野に入れてきたが、多くの作家のニーズもあり、10月5日に海外向けマーケットプレイスを開設した。
iichiは、海外市場向けマーケットプレイスの開設に際して、PayPalが持つ決済上の安全性や顧客の利便性に加えて、190の国と地域、25の通貨に対応し、かつ世界中に1億を超えるアクティブアカウントを持つという信頼性、そして2010年の世界中での総取引額の約25%がクロスボーダー(国際間)取引であるというオンライン決済サービスとしての実績を高く評価し、導入を決定したという。
iichiは、現在英語と日本語の2言語に対応しており、世界45カ国への配送が可能だ。作品は工芸品、アクセサリー、衣類など多岐にわたっており、海外向けマーケットプレイスには開設時点で50人の作家が参加し、商品点数は約200点となっている。iichiの運営企業はiichi有限責任事業組合(iichi LLP)で、博報堂DYグループによって設立された。