2012年2月14日12:28
KDDI、KDDI研究所は、KDDI研究所が開発した高速ストリーム暗号 アルゴリズム「KCipher-2」の標準化を進めてきたが、このほど、ストリーム暗号の標準規格ISO 18033-4の最終承認を経て、国際標準規格として採用されたと発表した。
KCipher-2は、KDDI研究所と九州大学が共同で設計し、KDDI研究所によって商用化した高速ストリーム暗号アルゴリズムである。KCipher-2は、携帯電話機等の小型で処理能力が限られた機器や大容量データの高速処理向けに開発された、暗号化と復号に同じ鍵を使用する共通鍵暗号方式で、米国標準のAES と比べて、最大10倍の速さで暗号化と復元を実現するという。また、複数の大学や専門機関による安全性評価においても、脆弱性が発見されていないことが報告されているそうだ。
KDDIとKDDI研究所は今後、KCipher-2の高速・軽量という特徴を生かし、マルチメディアコンテンツ配信やデータセンターなど大容量のデータを扱う分野や、携帯電話やICカードなどリソースが限られた中で高速な処理を求められる分野に積極的に展開していきたいとしている。