商業施設での位置情報サービスを支援するプラットフォームを提供(国際航業)

2012年2月21日12:26

国際航業は、東京急行電鉄二子玉川駅周辺の商業施設で行われる位置情報サービスを支援するプラットフォームを構築し、東京急行電鉄が構築したiPhoneアプリ「ニコトコ」および慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科が構築したAndroidアプリ「aitetter」に提供すると発表した。

商業施設向け位置情報サービスプラットフォームの概念図(出典:国際航業のプレスリリース)

また国際航業では、同プラットフォームを利用した、二子玉川地区のショッピング情報を発信するAndroid向けアプリケーション「ぶらサポ」の提供も行う。同プラットフォームは、屋内外の測位技術によって得られた3次元座標値から、対象エリアの地域情報や店舗情報、施設のフロアマップなどのさまざまな空間情報コンテンツをクラウド型で配信する基盤システムである。さまざまなコンテンツ配信のための各種APIを、コンテンツ提供者や施設管理者、テナントオーナーなどに提供することが可能だ。また、避難経路が記載された緊急時用フロアマップや避難所などの地域の安全安心コンテンツも組み込んでおり、防災・減災情報の提供サービスを利用することができるという。

「ぶらサポ」の画面イメージ。Twitterを利用した、現在地周辺の店舗のPR情報配信(出典:国際航業のプレスリリース)

屋外ではGPS等を介し、現在地の表示、目的地までのナビゲーションなど、各種の位置情報サービスが提供されている。しかし、屋内空間ではGPS等が利用できないため、位置の推定は困難だった。また、屋内のフロアマップの提供もごく一部に限られていた。国際航業は、東急電鉄とのコンソーシアムで受託した平成23年度経済産業省G空間プロジェクト「ロケーション・クルーズ・プロジェクト」の一環で、應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の支援のもと同プラットフォームを開発し、今回の二子玉川での提供に至った。

同プラットフォームは、これまで市場に取り込めなかった屋内空間においても低コストでの位置情報サービスの提供を支援するとともに、新たな産業の拡大に寄与することを目指す。

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